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スタートアップで働く僕が実践しているメールTips50

Tokyo Otaku Modeの安宅です。先日、とあるメンバーから「安宅さんのメール対応のテクニックを教えてください」と言われたのがキッカケで、社内向けにメール対応のTips集を共有しました。せっかくなので、ブログにも公開してみたいと思います。

言われてみれば、一日500通以上のメールに目を通しているのと、毎日50件くらいメールを送信しているので、おそらくスタートアップで働く人の中でも、そこそこメールの処理量は多いと思います。ひとつひとつは大したテクニックではないですし、当たり前のことが多いですが、積み重なると効率的にメールを捌けるようになると思います。かなり個人的な内容で、かつ、かなりの長文ですが、よろしければ参考にしてみてください。ただし、一部の人にはまったく役に立たたないかもしれませんので、その点はご了承ください。

 

 

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はじめに 

「メール」はビジネスのもっとも基本的なスキルであることは、皆さんは充分に理解されていると思います。メールを送受信するメーラーは、野球に例えれば、野球選手のグローブみたいなもの。野球選手が毎日グローブを磨くのと同じく、メーラーも常にメンテナンスしていき、大切に使っていきたいものです。

もし、あなたが、メールの対応が遅い&苦手だと思っているならば、これまでのやりかたを完全に変えてみたら良いと思います。その際は、ここに書かれている通りにそのまま実践してみることをおすすめします。自己流を発揮するのは、そのあとでも遅くありません。

 

 ちなみに、この内容の通りに実践すると、たぶん、こんなことができるようになります。

  • 届いたメールに対して、即時返信、即時対応できるようになります
  • メールで得られる情報が増え、チームや会社全体を把握することができます
  • 全体を把握することで、いま自分が何のために動いているか、目的が明確になりま
  • 忙しいときでも、自分に与えられたタスクを忘れることがなくなります
  • 自分が抱えているタスクが明確になり、いま何をすればいいかが分かります
  • 新しいタスクを振られたときに、自分があとどれくらい余力があるか分かります
  • 相手が忘れているタスクに気づけ、タスクの放置が減ります

 

ただし、これを完璧に実践するには、下に挙げるような取り組みや心構えが前提となります。

  • タスク管理はGmailとGoogleカレンダーだけに集約す
  • メールの未読は0件にキープし、その状態でタスク管理している作業を進める
  • 自宅にいるときも、スマートフォンなどで、夜寝る直前まで&朝起きたらすぐにメールをチェックする
  • 休日でも空いた時間にメールをチェックする
  • 相手に確実に伝わる文章テクニックを磨く
  • シンプルな文章を心がけ、素早くメールを書く。1つのメールに掛ける時間は1分以内を目安に
  • 長文メールは書かない。内容が多い場合は、箇条書きにして、口頭で補足する
  • メールを送る相手と関係値を作ることで、簡潔なメールのやりとりで済ませるようにする

 

ちなみに、今回の記事はGmailとGoogleカレンダーを中心に解説しています。

 

まずは、メールを受け取った時の流れを把握しましょう。

  1. メールの仕分け
  2. メールの閲覧
  3. メールの内容によって、メール返信 / タスク化

毎日届くメールをGmailのフィルタ+ラベル機能を活用して仕分けし、メールを素早く閲覧していきます。メールの中で、自分に関わるもの、返信が必要なもの、タスクになるものを、Gmailのスター機能を使って、タスク管理(Todoリスト)に入れます。未読がなくなったら、スター一覧から、いまやるべきタスクを1つずつ進めていきます。

基本的な仕事の進め方はこれだけです。メール以外の経由からタスクになったものは、自分宛てにやるべきタスクをメールで送って、スターを付けておき、スター一覧には、あなたがするべきタスクをすべて並べましょう。

タスク管理は人によってすでに色々なツールを使っていると思いますが、僕が推奨するのはGmailとGoogleカレンダーの2つだけに集約する方法です(メンバーと情報共有が必要なプロジェクトの進捗管理は別にしています)

 

ここから先は、各項目で細かい設定やテクニックを紹介します。単に時間短縮をするだけでなく、ミスを防ぐための工夫をしつつ、素早く正確なメール対応を目指しましょう。



Gmail設定編

まずはGmailを以下のように設定しましょう。

 

1. 受信時のアラートはオフにする

メール受信のアラートはGmailの便利機能の1つですが、受信時のアラートはほかの作業の妨げになるので、オフにしておきましょう。「設定」→「全般」→デスクトップ通知の「メール通知 OFF」にします。基本方針として、できるだけタスクに集中できる環境を作っていくことが大事です。

  

2. 全員返信をデフォルトに設定する

情報共有の意味でも、CCに入っているメンバーにも常に返信をするように心がけましょう。「設定」→「全般」→「返信時のデフォルトの動作」から「全員に返信」を設定します。 

 

3. デフォルトの送信元を仕事のアドレスにする

スタートアップで働いていると、プライベートよりも仕事のメールの方が確実に多くなります。プライベートなメールと仕事のメールを一緒に管理している場合は、デフォルトの送信元を「メール」→「アカウント」→「名前」の項目で仕事のアドレスに設定しましょう。

  

4. ショートカットコマンドをつかう

パソコン操作に慣れてくると、マウスで操作するよりもキーボードで作業するほうが、圧倒的にスピーディーになります。Gmailにはさまざまなショートカットコマンドが用意されているので、よく使うコマンドは無理矢理でも使って、身体に覚え込ませましょう。

「K」「J」でメールの次前移動、「Tab+Enter」で送信、「Z」で送信キャンセルなどは、特に使用頻度の高いコマンドです。

「設定」→「全般」→「キーボード ショートカット」をONにすると、ショートカットコマンドが使えるようになります。1回あたり数秒の時間短縮ですが、これが毎日積み重なると大きいです。

ショートカットコマンドの一覧はこちら → https://support.google.com/mail/answer/6594?hl=ja

 

5. メール作成は「フルスクリーンをデフォルト」にする

Gmailの場合、デフォルト設定では画面の右端でメール作成することになりますが、視点の中心にないので、メール文章が作りづらいです。しかも、文章を書いている時にメールの一覧など余計な情報が目に入るのも、良い環境とは言えません。メール作成に集中できる環境を整えていきましょう。

「メール作成」→メール作成画面の右下の「▼」→「フルスクリーンをデフォルトにする」にチェックで設定できます。

  

6. 二段階認証ログインにしてセキュリティを向上させる

二段階認証ログインはセキュリティ上、必ず設定しておきましょう。

二段階認証ログインの設定はこちら → https://www.google.com/landing/2step/?exp=gmail_e1

上記ページから「使ってみる」→「設定を開始」から設定します。電話で確認が取れた特定のPCからのみログインすることが可能になるので、セキュリティが強化されます。

 

7. 重要マーク機能は使わない

重要マーク機能は、天下のGoogleと言えども精度がいまいちです。

この機能に頼っていると、逆に本当に重要なメールを見逃すことが多いので、この機能は外しておきましょう。「設定」→「受信トレイ」→「重要マーク」で設定できます。

  

8. ソーシャルタブ、プロモーションタブは外す

こちらも精度がいまいちなので、「設定」→「受信トレイ」と「ラベル」の項目でチェックマークを外しておきます。(ちなみに、2014/3/18現在、バグがあり、カテゴリから外しても、なぜか自動仕分けが行われるようです)

 

9. 1ページの表示数を100件にする

メール表示件数を「設定」→「全般」→表示件数の項目から100件に設定します。こうすることで、ページングすることなく一覧できるメール件数が増えて便利です。 

 

10. フィルタ+ラベル機能を最大限活用、整理する

フィルタ+ラベル機能こそ、メール仕分けの最強の武器です。Tokyo Otaku Modeではプロジェクトやチームごとにメーリングリストが分かれているので、それにしたがってフィルタとラベルを設定しています。

 

11. 閲覧不要なメールは早めにフィルタす

定期的に届くメールの中で、閲覧すら不要なメールは、なるべく早くフィルタするようにします。送信元、件名、宛先などで絞り込み、メールが届いた時点で既読にしましょう。メールの処理数を減らせ、効率的になります。フィルタの設定は毎日最低2〜3件は行なっています。 

 

12. ラベルは一画面に収まるようにする

スクロールしないと未読メールが見られないとしたら、下の方にあるラベルに置かれたメールの見逃しが増えます。ラベルは増やせばいいものではなく、メールを効率的に閲覧できるように整理するためのものです。一画面で見られる一覧性を確保しましょう。

ちなみに、参考までに僕のラベルを公開します。スター付き、迷惑メールのラベルが上にあるのがポイントです。

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13. 迷惑メールも確認する

Gmailは迷惑メールフィルタの精度は非常に高いのですが、100%の精度ではないので、通常のメールが迷惑メールに分類されてしまうことがあります。

例えば、相手が添付ファイル付きのメールや、普段使わないメールに切り替えて送ってきたときに、迷惑メールに入っていて、お互いそのまま音信不通に、というケースはよくあります。放置しないように、迷惑メールも含めてメールチェックをしましょう。

 

14. 送信取り消し設定を行う

メールを送った後に、内容の不備に気づくことはとても多いと思います。そんなミスを減らすために、この設定をしておきましょう。

 「設定」→「Labs」の項目から「送信取り消し」を有効にします。おすすめは送信後10秒以内の取り消し設定。ショートカットコマンドは「Z」です。僕は1日10回は使っています。 

 

15. メールの署名は定期的にアップデートする

自分の会社の情報は常に最新に。例えば、直近のリリース情報をメールの署名欄に加えておくと、クライアントの目に留まって話が発展することがあります。情報が古いままだと、伝えたいアップデートを相手に届けるせっかくのチャンスを失うばかりか、住所や内容に間違いがあると、クライアントや相手を不安にさせてしまいます。

 

 

16. Google IMEを使う

文章作成の効率化のため、Google IMEはマストで使いたいアプリです。特に、よく使う固有名詞がサジェストされる機能を活用すると、入力スピードと正確性があがります。

Google IMEはこちら → http://www.google.co.jp/ime/

 

17. メールをワンクリックで見られるようにブラウザのバーのブックマークに

ブックマークバーですぐにGmailやGoogleカレンダーにアクセスできるようにしておきましょう。ブックマーク名はあえて「からっぽ」にしておいて、アイコンで判別できるようにしておくと、バーに設定できる数が増えます。また、ブックマークは必要以上に増やさないことをおすすめします。

バーに収まりきらない場合は、フォルダを作っている人は多いかと思いますが、フォルダはだんだんと使わなくなるので、ブックマークにはいれず、スプレッドシートなどで管理するようにしたほうがいいです(ブックマークの話は長くなるので、また別の機会にでも)

 

18. スマートフォンのデフォルトのメーラーは使わない

スマートフォンにデフォルトでインストールされているメーラーは遅くて使いづらいです。Gmail専用のアプリをつかいましょう。

 

 

閲覧/送信/返信編

素早くメールを閲覧するコツや、テキパキと送信、返信をするためのノウハウです。

 

19. メールの仕分けを瞬時に行う

届いたメールは素早く仕分けしましょう。ラベルごとに「K」「J」ショートカットを使って、次々とメールを見ていきます。

 件名や内容を流し読みして(目安はメールの件名で2秒、本文の内容を10秒程度)、

  • 内容を把握しておけばいいもの
  • 返信する必要があるもの
  • 作業する必要があるもの
  • 無関係のもの

上記にざっくり分けます。この中の「返信する必要があるもの」と「作業する必要があるもの」にスターを付ける候補です。この2つのうち、3分くらいで作業完了するものは、その場で片付けてしまいましょう。3分以上かかる場合はスターを付けてタスク化し、メールの未読を処理してから対応します。未読が0になったら、スター一覧を見返して、いまやるべきタスクに取り掛かるようにしましょう。

 

20. スマートフォンからメールを閲覧、返信、仕分けする

スマートフォンからも常にメールを確認するようにすると、メール作業は断然捗ります。特に朝の出社前に、自宅や電車内でメールを確認し、見るだけでよいメールは既読に、パソコンで返信する必要のあるものはスターを付けておくなど、メールの「閲覧」と「仕分け」をしておくと、朝のスタートがスムーズです。

個人的には、スマートフォンだと、布団の中で寝っ転がりながらメールを確認できるのが最高ですね。夜寝る直前まで確認、朝目覚めたらすぐにメールを確認、という具合で、ここ半年くらいは、自宅にパソコンを持ち帰らなくても仕事が進められるようになっています。

  

21. 件名を工夫する

メールの件名は、相手がメール内容を理解しやすいように、分かりやすいものにしましょう。件名で相手が何をすればいいかが明確だと、お互いに時間の短縮になります。

例えば、件名に「【要返信】」と入っていたら、返信が必要なメールということで、相手が瞬時に認識できます。メールの本文を読む前に、そのメールが返信が必要なのか、内容を見ておけばいいのか、作業が必要なのかがわかると、メールの仕分けの時間が短縮されて、コミュニケーションがスムーズに運びます。締め切り、重要度、内容、誰宛か、などを件名にいれて工夫しましょう。

送る相手によりますが、メールの件名だけで内容が伝えられるようなものは、本文をわざわざ書かなくても問題ありません。なるべく短くシンプルなメールを作って送れる関係を作っておくと、双方のやりとりが非常に効率的になります。

件名だけで伝える場合は、件名の終わりにEOM(End Of Message = 「メッセージの終わり」という意味)をつけると、相手に本文を読ませなくて済むので、より親切です。同様に、無意味な件名はつけない、メーラーによってReが無限に増えたりするので、どこかでリセットするなど、件名で工夫できることはたくさんあります。

 

22. メールを送る前に相手がそのメールを読んで理解できるかを確認する

メールを送信する前に、「送られる相手になりきって内容を確認する」ことを実践すると、スムーズなコミュニケーションができるようになります。その内容や言い回しで相手が理解できるのか、紛らわしい表現になっていないか、何を返信すればいいかが明確になっているかなど、相手の立場になって考えることで初めて気づけることが多いのです。

相手の知識・スキル・状況・理解している文脈に応じた文章を書けるようになると、質問や確認のためのメールの往復が少なくて済み、やりとりに掛かる時間が大きく短縮できます。

 

23. 添付ファイルを送るときはPDFかJPEG/PNG

添付ファイル付きのメールは、OSによって指定したファイルが開かないなど、ミスが起こりやすいスポットです。送るファイルはWindowsとMac両方ともに安定して閲覧できる「PDF」か「JPEG / PNG」にしておくと、「ファイルが読めませんでした。再送してください」といった無駄なやりとりが発生しません。

 

24. そもそも添付ファイルはなるべく使わない

添付ファイル付きのメールは、ファイルサイズが大きすぎてメールが届かなかったり、相手の迷惑メールに入ってしまったり、添付ファイルを忘れてしまったりなど、落とし穴がたくさんあります。そうであれば、最初から添付ファイル付きのメールはなるべく避けるべきです。

添付ファイルの代わりに、DropboxやGoogleドライブなどを利用し、URLでファイルを共有すれば、メール送信後にファイル内容にミスがあった時でも、URLを変えずに内容を修正できるのでおすすめです。

 

25. 長いURLは必ず短縮URLで送る

本文にURLを入れてメールを送る場面はとても多いと思います。ただ、URLが長いと、メーラーによっては勝手に折り返したり、見づらくなったり、リンクが途中で切れるので、「URLが開かない」といった無駄なやりとりをよく目にします。

長いURLはURL短縮ツールを使って送るようにしましょう。おすすめはBitlyのChromeエクステンション。独自ドメインを設定でき、ワンクリックでURLを短縮できるので、とても便利です。

ChromeエクステンションのBitlyはこちら → http://t-otaku-m.com/of7s1P

 

26. メール作成の目安は1分

メールの作成は、内容が決まっていれば、文章を作る目安は1分です。

素早く作成するコツは、とにかく集中すること。 また、メールの文面はできるだけシンプルにして内容を理解してもらうことが重要です。そして、シンプルな中にも一行はポジティブな感情を込めると良いメールに仕上がります。 相手が受け取って、気持ちがいいメールになるように工夫をしてみましょう。

文章を素早く組み立てることは、ビジネススキルの基本です。 普段から文章を読んだり、文章を書くように心がけると、文章作成のスピードが上がっていきます。 感覚的には、メール文章の作成中は、息を止めるイメージで一気に書き上げて「Tab+Enter」です。

 

27. メールテンプレートが作成時間短縮の秘訣

似たようなメールの内容を複数人に送ったり、毎回、同じ手続きのフローでメールを送る場合などは、メールの文面をテンプレート化しておきましょう。 一から文章を書くのではなく、過去のメールをコピー&ペーストで使いまわし、 文章作成の時間をショートカットします。 過去のメールをベースに返信するようにすれば、 いちいちメールの文章を組み立てる必要がなくなるので、大幅に時間を短縮できます。

そのメールの文章が後から使い回しできるものであれば、あとから探しやすいように検索で探しやすくしておくか、 「設定」→「Labs」から「返信定型文」をオンにして、各種テンプレートを設定しておきましょう。

 

28. メールテキストにも、デザインがあることを認識する

まったく同じ文章でも、読みやすく整形されているメールと、 乱雑に文字が羅列されているメールでは、相手の理解度に雲泥の差が生まれます。

読む人が読みやすい「デザイン」に整えてあげることで、相手にメールの内容を理解してもらえるかどうかが大きく変わります。 メールを送るときは、「読む相手」がいることを意識することが大事です。

改行やスペースの位置、文字の折り返しのタイミング、半角数字の羅列に全角数字を混ぜない、情報が多い場合は箇条書きにするなど、相手が読みやすいよう工夫する箇所はたくさんあります。 メールも「デザイン」と考えて、相手がどういう体裁なら読みやすいかという視点で、作成しましょう。

 

29. 誤字、脱字は誤解の元、メール文章は推敲してから送る

誤字、脱字、漢字の間違いなどは、教養やマナー、その人の仕事の正確性などが端的にあらわれる箇所なので、 なるべくミスがないように、送信前に文章を推敲してから送るようにしましょう。

あなたが、どこかの業者に発注する立場で、相手から誤字やミスだらけのメールが送られてきたら、 「この会社は大丈夫なのかな?」と不安になると思います。 一文字違いで大事故になることもあるので、要注意です。

 

30. 未来の自分が検索できる検索キーワードを付ける

Gmailが素晴らしいのは、メーラーとしての使いやすさに加えて、Googleの検索機能が備わっているところです。自分宛てにアイディアメモや業務に関連する情報を送っておくと、一種のノウハウ・データベースとして有効活用できます。そして、未来の自分が忘れないように、あとから検索するであろうキーワードを付けて、蓄積しておくことがポイントです。

人間の記憶領域は少ないので、今すぐに必要でない情報は後から見られるようにしておけばいいのです。覚えておかなければいけない情報を少なくしてあげる(=検索キーワードだけを覚えておけばいいようにしておく)ことで、今行うべき目の前の作業に専念しやすくなります。

 

31. 信頼関係を築き、メールは最小限の内容に

メールだけに限らないですが、ビジネスにおいては、関係者と普段から信頼関係を築いていこうとする姿勢がとても大事です。

社内だけでなく、例え社外の相手でも、信頼関係のもと、ラフな内容で連絡をできるようになると、メールの文章を書く時間が短縮できるだけでなく、万が一のトラブルの時も、スムーズに物事が解決しやすくなります。メール上でも、冒頭の「お世話になっております。」を省いたり、名前に「●●様」を使わないなど、形式張らず、相手との距離感を縮めるためにできることはたくさんあります。

 

32. 長文メールはお互いの時間のムダ

仕事上のやりとりで、長文メールは「悪」といってもいい存在です。

長い時間にわたって文章を考えたり、構成を考えたりするだけで時間は掛かりますし、推敲するときも大変です。読む相手にも時間を掛けるので、チームや会社にとっても、時間的なコストを負担させることになります。

スピード命のスタートアップにおいては、いかに短い時間で、自分が伝えたい情報を簡潔に伝えられるかが大事であり、そういう観点からも長文メールは避けるべきです。 どうしても長文メールになる場合は、要点をまとめて箇条書きにし、口頭でフォローしましょう。

 

33. チームや組織に応じた正しい宛先に送る

メールの宛先は組織図にしたがって送りましょう。 チームや会社という組織で動いているので、命令系統が乱れることは、組織や秩序が崩れる最初の一歩になります。 宛先がわからない場合は、都度、上長に確認して、正しい宛先に送るようにします。また、CCには、責任者や関係者を入れておくことで、情報共有の手間が省けるだけでなく、問題が起こったときでも、素早く問題解決ができるようになります。

ちなみに、複数人に送るとき、メールの宛先は適当に並べないようにしましょう。特に社外に対しては、メールアドレスの順番は役職順に設定しておくのが無難です。

 

34. FYIを活用する

FYIとは、For Your Information、つまり「参考までに」という意味です。 相手に読んでおいたほうが良いかもくらいのメールは、FYIを付けて、相手に時間をとらせない配慮をすると良いですね。

  

35. htmlメールは必要な場面以外は使わない

htmlメールはメーラーによっては、うまく表示されなかったり、引用が手間になったり、 サイトからのコピー&ペーストのときにうまく表示できなかったりするので、おすすめしません。 Gmailでは「プレーンテキストモード」をデフォルトにしておき、 画像表示や表組みでどうしても必要な場面以外は使わないほうが、自分だけでなく受け取った相手にとっても、負担が少ないのです。

ちなみに、画像を埋め込んでデザインを確認してもらいたいときなどは、htmlメールは有用です。htmlメールのメリット・デメリットを理解して、場面に応じて使い分けたり、メールを送る相手への思いやりが、仕事を円滑にすすめるためのコツです。

 

36. メールを送った=相手が確認した、ではない

メールでのミスコミニケーションの1つに、メール送信したら相手が確認している「はず」という思い込みがあります。 口頭や電話とは違って、メール内容を相手が確認して、かつ理解するかどうかは、相手に確認をとる必要があります。 どうしても内容を確認してほしい場合は、「要返信」で内容を確認した旨の返信を相手に求めましょう。 もちろん、それだけ重要なメールであれば、口頭やチャットでも補足することを忘れずに。

 

37. 返信は必ず自分で終わるようにする

メールはLINEのように相手が既読/未読のステータスが分からない(今どき開封確認メールは使わないですね)ので、 やりとりが完了した最終確認の意味をこめて、自分が最後に返信して終わるようにしましょう。

 

 

タスク編

タスクはGmailのスター一覧とGoogleカレンダーで管理する前提で、ポイントをまとめています。

38. メールがタスクを前に進める一歩であることを強く認識する

スタートアップで働く僕が仕事で心がけている7つのことで書いたように、 仕事の完了はタスクの達成、ボールを前に進めるイメージです。

あらゆる仕事は、ひとつひとつの”タスク”の積み重ねである、ということを概念として理解することはとても大事だと思います。この概念を持たず、漠然としたイメージのまま仕事に取り組むと、仕事の中でなにを優先するべきか、仕事を進めていく上で気をつけるべきポイントは何なのか、なにをもって仕事が完了になるのか、といったことが曖昧になったまま進んでしまうので、自分がやるべきことが分からなくなり迷子になってしまいます。

(中略)

ボールを持っているのが自分だとしたら、次に何をすると仕事が前に進むかを考えて、自分の手元に持っているボールをドリブル(自分で作業)して前に進めていったり、時には上司やチームメイトにパス(連絡や相談)をして、ボールをゴールまで進めていきます。ミスなく素早くドリブルし、パスが必要な場面では、適切な相手にタイミングよくパスが出せると理想的です。

 

 

 

39. タスク管理はメールとカレンダーだけに集約する

メールとカレンダーは仕事をする上で、必ず使用するアプリケーションです。冒頭でも書いたように、タスク管理アプリケーションはたくさんありますが、タスク管理をツールや紙に分散したりすると、それらを確認するための手間が掛かり、結果的に見逃しが多くなります。スマートフォンでも確認できるように、GmailとGoogleカレンダーだけに集約させれば、よりシンプルに、管理しやすくなります。

 

40. 自分のタスクに関わるものにスターをつける

これが今回の記事の肝です。スター付きメールの一覧画面が、そのままタスク管理のToDoリストになります。返信が必要なものや作業するものをスターにしておき、未読が0件になったら、タスク作業に取り掛かります。スター一覧はタスクに取り掛かる時に常に確認して、いま自分自身がどのタスクを行うべきかを判断し、作業を進めていきます。

  

41. メールの未読は迷惑メール、下書きも含めて0件にする

タスクを進めるときは、迷惑メールも含めて未読を0件にしてから、取り掛かるようにします。 過去のメールの未読が大量に残っているなら、思い切ってすべて既読にしてしまいましょう。もう読まないのに、メールの未読数がずっと残っていたら、 そもそも未読数が表示されている意味がないので、いちど整理してしまうのが吉です。

  

42. 抱えるタスクは30件まで

スター一覧は30件を超えないようにタスク量を調整しましょう。 スター一覧が溜まりすぎていたら、キャパシティオーバーのサイン。スケジュールやタスク分量を見直しましょう。30件の数字は人によって上下させても良いですが、この数はできるだけ少なくキープしておくと、差し込みでタスクが発生した時でも、余裕をもって仕事ができるようになります。

 

43. メーラーに住み込むイメージで

パソコンを開いている時のホーム画面はGmailで、メーラーの中に住むような感じで仕事に取り組みます。届いたメールはテンポよくシューティングゲームの要領でポンポンと対応していきましょう。メールは常に確認し、次々と来るメールを仕分け、タスク化、作業を進めます。打ち合わせや食事を除くと、朝起きてから寝るまで、10分に一回はメールを確認するイメージです。

 

44. 一日の終わりに送信済メールに目を通す

一日のメール送信の履歴を見直すと、自分がやるべきタスクや、進捗が遅れているもの、相手に確認しなければならなかった忘れ物が見つかります。同様に月に一度、送信済みメールに目を通すと、今月、止まってしまっているやりとりが浮かび上がってきます。

 

45. is:unreadの活用

Gmailには未読のメールがあるのに、なぜか一覧に出てこないバグがあります。 定期的に検索ボックスに「is:unread」と入力して、未読メールを抽出、閲覧しましょう。

 

46. 3分以内に返信できるメールはすぐに返信する

相手の作業を止めないためにも、返信が必要なメールは優先的に打ち返したいメールの1つです。相手からすると、そのメールの返信次第で、やるべき内容が決まるので、あなたの「返信待ち」になります。そういったメールを受け取ったら、相手の作業を止めないためにも、常に即時返信ができるようになりたいものです。3分以内に返せるメールはその場ですぐに返信するようにして、できる限り自分のところでボールを止めないように心がけましょう。

 

47. 日時調整メールは、カレンダーからコピー&ペーストで行う

メールでの日程調整はミスが出やすいシーンのひとつです。日にち/曜日/時間を手動で書き、日にちや曜日を間違えてしまうことによる、「曜日は正しいですか?」なんていうやりとり、よく見かけますよね。結果、無駄なメールのやりとりが何往復も発生して、時間をロスしがちです。 おすすめは、先にGoogleカレンダーに日時を記入しておき、日時をコピー&ペーストでそのままメールに貼り付けることです。些細なことですが、こうしたありがちなミスを防止することで、よくある時間ロスを防ぐようにしましょう。

 

48. 口頭で伝えられたタスクは自分宛にメールして、スターをつけてタスク化する

人間の記憶とはとても曖昧で忘れやすいものなので、自分の記憶力を信じない、という前提に立って物事を進めることが、忘れ物をしないで仕事を進めるコツです。 特に、口頭で伝えられたタスクは忘れやすいので、その場で自分宛てにメールをしておき、スターを付けてタスク化しておくと安心です。

また、ふとした瞬間に思いついたアイディアやタスクも自分宛てにメールをしておく癖を付けておくと、別のことをしていて忘れてしまった、というありがちなミスを防げます。

 

49. 未来のタスクはカレンダーに記入してスターを外す

タスク管理はGmailとGoogleカレンダーの2つを使います。Googleカレンダーは作業する日時が決まっているものを記入していきます。カレンダーには打ち合わせを入れることが多いと思いますが、あわせてタスクも記入していきます。例えば、3月18日15時に、とあるキャンペーンの開始タイミングだとしたら、あらかじめGoogleカレンダーに記入しておけば、見逃しがなくなります。しかも、Googleカレンダーならメールで通知が来るので、メールを常に確認していれば、忘れることはないでしょう。

スターになっていたタスクは、カレンダーに設定したらスターから外し、スター一覧の数を減らします。

 

50. 打ち合わせの候補日はかならず複数予定を仮でいれておく

ダブルブッキング対策として、まだ仮の予定であっても、常にカレンダーを記入しておきます。 こうしておくことで、「仮の予定同士」のバッティングが防げます。

 

以上、長くなりましたが、参考になれば幸いです。

 

メールはサッカーで例えればパスにあたる、基本的だけど非常に重要な技術です。インターネット時代の仕事において、基本になるもので、仕事の土台となる技術です。これをいかに素早く、正確に行えるかによって、パス(メール)以外のドリブルやシュートなど、ほかの仕事に充てられる時間が増え、より生産性を高めることができるようになると思います。

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スタートアップをやってみて気づいた10のこと

あけましておめでとうございます。2013年はTokyo Otaku Modeに捧げた1年でした。外の人ともほとんど会わず、オフィスに引きこもって仕事をしていました。2011年3月24日にFacebookページができてから約2年半、いわゆるスタートアップをやってみて、感じたこと、分かったこと、意識していることなどを、つらつらと2014年の初エントリーに記してみたいと思います。実際にやってみて、こんな感じですよ、というのを少しでも伝えられたらと思います。あくまでも僕が体験したことをベースに書いているので、すべてのスタートアップに当てはまることではないことをあらかじめご了承ください。

 

 

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1. 成功者のアドバイスはほぼ的確

スタートアップで成功する確率は1%以下と言われるように、ほとんどのスタートアップは失敗に終わります。そんな厳しい世界で成功した人からのアドバイスというのは、とても貴重です。成功者自身も、これまでにたくさんの失敗を経験した上で成功を掴んでいるので、失敗を避けつつ、成功するための考え方や指針が、実際に役だった場面も少なくありません。 Tokyo Otaku Modeの場合、成功者のアドバイスを元に、とても重要な方針転換を2回ほど行いました。結果論でしか言えませんが、その方針転換はいま考えても正解だったと思います。ただ、「ほぼ的確」と書いたのは、成功者といえども、すべての情報を把握してアドバイスをしてくれるわけではないので、ときおり間違ったことを言うこともありえます。言われたことを鵜呑みにせず、自分たちの頭で考えて、最終的には自分たちの責任で結論を出すべきなのだと思います。

2. 提携やタイアップに期待しすぎない

これまでの経験上、提携やタイアップで当初想定した通りの結果になることは非常にまれです。様々な要因が絡んで、実際にはしょぼーんなケースは本当によくあることです。先方の組織上の問題で1つの決め事に1ヶ月単位で掛かり、いつまでたっても開始できないなんてことも、「提携あるある」のひとつでしょう。付き合いのある人からの紹介だったり、仲の良い会社だからと、無理矢理提携するケースもいい結果が出ることはまれです。ただ、スタートアップにとって、大企業や有名企業との提携やタイアップを決めることは、大きな成長のキッカケになるのも確かなので、理想的と思える提携やタイアップは積極的に組みにいくようにすべきだと思います。

3. 人の繋がりは超大事

スタートアップにはヒト・モノ・カネ、常にあらゆるものが足りないですが、そこをカバーしてくれるのが、人と人との繋がりだと思います。提携/タイアップ案件、ファイナンス、リクルーティング、制作/開発の発注、すべて人の繋がりがあれば、ノンストップで物事が進みます。直接の繋がりがなくても、信頼できる人からの紹介で、信頼できる会社や人を紹介してもらうことができたら、クイックに進むだけでなく、成功率そのものが変わってきます。人との繋がりを決めるのは最終的には人間性。それまでにどういう人付き合いをしてきたかが試されるのだと思います。

4. 食事と睡眠はきちんとる/とれる

これは僕が30歳を超えているのと、食事や睡眠時間を削るとすぐ体調が悪くなる身体なので、みなさんにそのまま当てはまるとは言えないかもしれません。でも、食事や睡眠を削らなくてもスタートアップはできるよ、ということは伝えたいです。大事なのは時間の作り方だと思います。オフィスの近くに引っ越して移動時間を短縮したり、テレビやゲームなど娯楽に使っていた時間をなくしたりして時間を作り、食事や睡眠時間を確保するのです。常に100%で働ける状態を作るために、自分なりの健康管理は確立しておきたいものです。特に創業期は、創業メンバーが倒れてしまうことが一番のリスクだと思うので、創業期のバタバタでも食事と睡眠はきちんととるほうが、成功確率は高まると思います。

5. ファイナンスにかける/かかる時間は相当大きい

会社の株の一部を、外部の投資家やベンチャーキャピタルに買ってもらうことを資金調達やファイナンスと呼びますが、大きなお金が動くこともあり、非常に煩雑な手続きが待ち受けています。契約書は専門用語のオンパレードで、高い専門知識が必要であり、法人が海外にあったり、海外から資金調達するとなるとさらにハードルが上がります。Tokyo Otaku ModeはCFOを中心に役割を分担しているので僕自身の負担は多くないですが、先方との面談や事業計画書資料作りにかけている時間は膨大です。資金調達のために時間を割きすぎて、肝心のサービスがほったらかしという状況が生まれることは絶対にやってはいけないことだと思いますし、もしこれから億単位の資金調達をする段階のスタートアップならば、専門で行うCFOを担当に立てることをおすすめします。

6. 資金調達したら成功と思われる

「◯億円の資金調達に成功」というニュースだけを見ると、◯億円の部分だけを注目されて、「儲かってるんだなぁ」などと言われることがあります。一口に資金調達と言っても、すでにマネタイズが確立されていて、さらにスピードを上げるために資金調達を行うケースと、マネタイズはまだ先伸ばしにして当面の運営コストに費やすケースの2パターンがあります。後者の場合、資金調達する=儲かっているというのは、早計なのです。とはいえ、投資家やベンチャーキャピタルからは評価されている状態なので、正確に言うなら、「儲かりそうな会社にちゃんと成長していってますね」というのが正しいと思います。

7. 失敗した時のことも常に考えておく

スタートアップは99%失敗するものだと考えて、あらかじめセーフティネットを敷いておくことは超大事だと思います。Tokyo Otaku Modeの場合は、創業メンバーはみんな別の仕事をしながら、段階に応じてジョインするような方法でリスクを最小化していました。また、もし失敗したときのために、1年くらいは生きながらえる貯蓄があったり、ダメになったときに帰れる場所や仕事があれば、精神衛生上とても良いですね。その分、思い切ったことができるので、大きく成功する確率も増えると思います。

8. メディア露出は戦略的に

ウェブ媒体や新聞やテレビなどメディアは、スタートアップの成長に一役買ってくれるありがたい存在です。ただ、やみくもに露出すれば良いわけではなく、ターゲットユーザーの獲得、クライアントの獲得、リクルーティング、営業やファイナンス上の材料など、目的やブランディングにあわせて、メディアの露出を考えるべきだと思います。歌手が出演番組を選り好みするのと一緒で、露出のし過ぎもマイナスに働く場合もあるので、ある程度コントロールするべきかと思います。そして、発言や写真は一生残るものだと思って、掲載前の確認は怠らないようにしましょう。

9. 断る勇気

業界で注目を浴びたり、軌道に乗ってくると、面白い話が色々と舞い込むようになります。ただ、すべての話が会社の成長にとって大事なことかどうかと問われると、そうではない話が多くあるのも正直なところです。特に、恩のある方から頼まれると、無下には断りづらく、心苦しい場面も多々あります。いくら話としては面白くても、会社の成長に繋がらないものに無駄な時間とリソースを割くわけにもいきません。限られた時間とリソースの中で何をしていくかを精査することが大事です。

10. 会社の成長にあわせて自分も成長する

スタートアップの使命は、毎日「成長する」ことです。であるならば、スタートアップに携わる人は、毎日、自分自身が成長したという手応えを得て1日を終わるようにしたいものです。1日1%成長すると、1年後には1.01の365乗で約37.7倍成長します。昨日と比べて今日1%の何かを得られたかどうか、僕自身も毎日自問しながら日々の仕事を行っています。

スタートアップの日常は毎日がトラブル続きで、起こってほしくないことがほぼ毎日起きます。笑ってしまうくらい起こります。そんなトラブルに立ち向かう力はどこから湧いてくるかというと、それにかける熱い情熱でしかありません。情熱の前には、才能や技術や知識はおまけのようなもので、情熱が足りなければ、事業の立ち上げの途中で挫折したり、困難に打ち負けてしまいます。スタートアップがスタートアップであるゆえんは、ビジョンを実現したいという情熱なんだと思います。自然と湧き上がる情熱が仕事を進め、人を動かし、ユーザーの心を掴んで、やがて社会を動かすのです。ぶっちゃけ情熱だけでもなんとなかなるものです。

かくいう僕は、学生時代にゲームクズをこじらせて、ゲーム攻略本を作る編集プロダクションに入社(逃亡?)し、紙媒体の終わりを横で見ながら、あぁこのままだとダメだ、ダメだけどどうしたらいいのかわからない、という何者でもないゲームライターでした。好きなことを仕事にしたところまでは良かったものの、業界のトレンドには逆らえません。半ばやけくそで好きなゲームの攻略サイトをプログラミングを勉強しながら公開したのが、インターネット業界にかかわる最初のキッカケでした。その後も個人でいくつかのWebサービスを作って運営し、いくつかサービスを売却したり、その中のひとつで会社を作って起業したりして、今に至ります。そんな中でも「なにかを成し遂げる」という情熱だけは失わなかったように思います。

この時代に生まれてきて、本当によかったなと思うのは、インターネットやパソコンを活用することで、世界は無限の可能性を示してくれていることです。もし、戦国時代に生まれてたら、家筋や武力で将来が決まる時代で僕やあなたは活躍できていたのでしょうか?平成の世は、インターネットとパソコンこそ「刀」。その無限の力を秘めた武器を思う存分に使いまわしましょう。

そんなわけで、Tokyo Otaku Modeでは、平成の「刀」を振り回してくれる情熱を持ったスピード感あふれる学生インターンを募集しています。もし僕やTokyo Otaku Modeに興味があったら、一度お話ししませんか?お気軽に h_ataka[a]tokyootakumode.com までプロフィールを送ってください。

リーン・スタートアップを実践して分かった5つのこと

Tokyo Otaku Modeというスタートアップで働いている安宅です。日本のポップカルチャーを海外に発信するサービスを運営しています。

今回は「リーン・スタートアップ」を実践してみて分かったことを書いてみたいと思います。「リーン・スタートアップ」の考え方は、すでにかなり浸透していると思います。Tokyo Otaku Modeでもサービスづくりや様々な場面で実践しています。今回は、そんな日々の実践の中から分かったことをまとめてみました。ちなみに、エントリー中の“引用”は書籍の『リーン・スタートアップ』を社内向け資料として要点を分かりやすくまとめたものです。社内向けの資料は、専門用語に詳しくない人でもすんなり理解できるように、あえてやさしい日本語にしています。

ところで最近、18歳の頃から可愛がっていた22歳のエンジニアが、僕らのやっていることに刺激されて、自分でスタートアップを始めるということで独立しました。このエントリーはその彼に捧げます。GOOD LUCK!

 

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リーン・スタートアップとは

そもそもリーン・スタートアップとは何なのでしょうか?

・新規事業やスタートアップを運営するときに、もっとも早く、お金もかけずに成功するための方法です

・ちょっとずつ進歩をくりかえすことで、成功への道を見つけだすやり方です

・いまはどんなものを作って売れば成功するのか分かりづらい時代です。お客さんが何を考えて、何を欲しがっているのか知るのは難しいことです

・リーン・スタートアップは、お客さんが何を求めているのか学びながら進んでいく方法です

・お客さんが欲しがらないものにたくさんのお金と時間を使って大失敗!になってしまうことを防ぐための考え方です・いまの時代に会社を作って成功するためには、多くの小さな失敗をしなければなりません。小さな失敗から学んで進むことで、本当に大きな失敗(会社がダメになる)をさけます

 Tokyo Otaku Modeで一番最初に実践した「リーン・スタートアップ」は、立ち上げ時にFacebookページからスタートしたという点に尽きると思います。Facebookページを公開した2011年3月24日は、Facebookの国内ユーザーは約300万人でしたが(mixi全盛時代)、海外ユーザーはすでに5億人を超えていて、数年以内に国内でもNo.1 SNSに成長するという予測が出ていた時期でした。初期のTokyo Otaku Modeはニュースを配信していたので、例えば、Wordpressなどのブログシステムや自社サイト、自社アプリを作るところからスタートすることもできました。ただ、当時は創業メンバー全員が本業を持っていたということもあり、最小限、最短、最小コストでサービスを立ち上げようという考えで進めていました。企画やコンセプトを決める時間を除けば、立ち上げまでの「開発」は1分で完了という、まさに「リーン・スタートアップ」を体現したような立ち上げになりました。Facebookページによるニュースメディア運営は、サーバー代なし、開発コストなしであるだけでなく、「Like」や「Share」によってユーザー自身も発信力を持ち合わせた、まさに理想的なプラットホームでした。さらに、Facebookページはサイトやアプリと違い、「できること」が制限されていることもあり、Facebookページのファン数をどうやって集めるかという点だけに限られたリソースと時間を集中できたことも良かったのだと思います。

ところで、僕が「リーン・スタートアップ」を考えるとき、いつも思い浮かべるのが、受託開発と新規事業の差です。僕は受託開発もTokyo Otaku Modeのようにスタートアップとして新しい事業を創り出すことも、両方とも経験がありますが、同じモノづくりでも、うまく進めるための考え方は正反対だなといつも思います。受託開発では、お客さんに製品を100点の完成品で納品することが求められます。一方、新規事業の場合は、そもそも評価するお客さんが0人から始まるため、最初から100点は絶対に狙えません。だったら、最初は自分の中で50点でも、最低限動く製品をスピード重視で作り上げて、とにかく早くお客さんに製品を見てもらうことが大切です。もし、50点を60点にして、「お金をはらうよ」とお客さんが言ってくれたらしめたもの。プラス10点の機能を実装すれば、お金を支払う本当のお客さんを獲得できるのです。

受託開発の考え方に染まっていると、この50点でお客さんに製品を見せることに抵抗があることが多いようです。不完全の製品を作っているので、人にバカにされることもあります。でも、本当のお客さんは実は最初の最初は誰もいないのです。自分の頭の中で想像した製品は、ほぼ間違いなくお客さんは求めてない、という考えをしっかり持って、プライドや恥じらいを捨てることができるか。あっという間に環境が変化する世界の中で、スピードを重視してモノづくりができるかどうか。これが「リーン・スタートアップ」を実践できるかどうかの明暗を分けると思います。Tokyo Otaku Modeでも、運営にかかわるメンバー全員がこうした考え方を持って取り組むようにしています。


リーン・スタートアップをはじめる前に決めておきたいこと

「リーン・スタートアップ」を実践する前に、決めておいたほうがいいことがあります。

・どうして会社を作るのか、何のために作るのか決めましょう

・次に、その目的を果たすためにどんな製品を作ればいいのか考えましょう

 いわゆる会社のビジョンというやつです。成功したスタートアップが最初から立派なビジョンを持っていたかというと、僕が知るかぎりは半々くらいの確率で持っていなかったケースが多いです(笑)が、成功に向かうどこかのタイミングでは、ビジョンは必ず重要になってきます。「何をするべきか」「やるべきこと」「やらないこと」を明確にするための羅針盤がビジョンです。ビジョンが最初に定まっていれば、自ずとどんなサービスを作ればいいかがわかるし、大きいものから小さなものまで、あらゆる決断をするときの心の拠り所になります。もし、ビジョンがまだないなら、時間を作って、メンバーでビジョンを作ると良いと思います。

ちなみに、Tokyo Otaku Modeでは、数ヶ月に一度くらいのペースでコアメンバーを中心に2泊3日の合宿を開き、ビジョンやミッション、年間を通じてなすべきことを決めています。ここで決めたことをすべて実践できているかというとそうではないのですが(言っちゃった)、でも数ヶ月後に振り返ると、話し合った時点では夢の様な話だったことが、なぜか実現してしまっていたりということを何回も体験しているので、みんなが共通のビジョンを共有しあうことにより、視点を高く持てるようになり、自分たち以上の力を発揮できるということなのでしょう。

リーン・スタートアップの進め方

「リーン・スタートアップ」を実践する方法についてまとめました。

「おためし品」の制作・どんなものを作ればいいのか考えましたか?

では、その考えだしたものを、一番簡単に作ってみましょう

・この時、すごい製品をはじめから作ってはいけません。本当に簡単でいいです。動けばそれでいいくらいです

・できるだけ小さくはじめることがポイントです「おためし品」の意味

 

Q. なぜ、「おためし品」を作るの?

A. それを使う人の反応を見るためです。そして、製品を作るためのお金と時間を節約するためです。はじめに「これは売れる、使える!」と思いこんで、手間とお金をかけて作ったものを出して、失敗したら、それを作るために使ったお金と時間がムダになります。「おためし品」で、お客さんの反応を見ましょう。最低限使えるくらいのものを作ったら、お客さんに見せます

 

お客さんの反応は?

・自分が思っていた通りに使ってくれていますか?

・自分が思っていた通りにたくさんの人が使うようになりましたか?

・何が自分の考えとちがいましたか?お客さんの反応をもとに、製品を変えていきましょう

・「おためし品」をお客さんに見せて、使ってもらって、分かったことをまとめましょう

・そしてもう一度、「どんなものを作ればいいのか」を考えます

・ 考えたものをもとに、製品に少しずつ、少しずつ新しい機能をつけていきます

・機能をつけるたびにお客さんの反応を見て、また、何が足りないのか考えて、新機能をつけて……をくり返していきます

 

「おためし品」を作るメリット

・「おためし品」へのお客さんの反応を見て、少しずつお客さんが欲しいものに製品を近づけていくことで、お金も時間も節約できます

・どれだけすごい製品でも、お客さんが欲しくないものを作ってしまっては意味がありません

・お客さんはどれだけ時間をかけたか、どれだけ苦労したかは見てくれません

・「おためし品」を使って、お客さんが求めるものを上手に作っていきましょう

 「おためし品」は、いわゆるプロトタイプのことです。お客さんは実際に使える製品を触ってみて、はじめてフィードバックを返すことができます。いくら上手に言葉で説明しても、自分の頭の中をそのままお客さんに伝えることはできませんし、そもそも実際に製品を作るまで、自分でも固まっていない仕様があるはずです。実際に作ってみることで、お客さんに見せられる形になって反応を得られるだけでなく、運用する上での問題点や課題が出てきます。事前に「おためし品」ということを伝えれば、今後お金を払うかもしれないお客さんも使ってくれるはずです。Webサービスではβバージョンやαバージョンとつけて、未完成品ですよ、ということをアピールしましょう。ちなみに、Tokyo Otaku ModeのWebサイトもまだβバージョンで、日々改善を続けています。

僕もそうだったのですが、Webサービスの開発寄りの人間は、直接お客さんからフィードバックをもらうというのは、すこし億劫で、手間だなぁと思うことが多いのですが、シリコンバレーのシードアクセラレーターの500 Startupsで口を酸っぱくして言われたのは、お客さんとは必ず面と向かって話すことということでした。実践してみると、たしかにメールやWeb上のアンケート、アクセス解析からは得られない貴重なフィードバックを得られることが多いのです。

 ところで、「最低限使えるくらいのもの」のラインは人によって考え方が分かれる部分です。「最低限といっても、綺麗なデザインは必要だろう」「ランキングページは必要だろう」「会員登録の仕組みは必要だろう」といった、他のサービスと比較して足りていない機能を実装したくなるのが人の常。でも、最低限は本当に最低限。動けばいいというレベルで線引できるかどうかも、「リーン・スタートアップ」の実践において、決断を迫られるところです。場合によっては、システム化せずに紙に書いたものを見せて、サービスのニーズを探る、なんてことも手法のひとつかもしれません。


ちなみに、Tokyo Otaku Modeでは、日本のアニメグッズを海外に販売する海外ECを主力事業として進めていっていますが、最初は複数商品を購入できるショッピングカート機能という、ECでは当たり前の機能さえなかったのです。僕が考える海外ECの最低限の機能は、「商品が買える」「商品がお客さんに届く」こと。これ以上は「リーン・スタートアップ」の概念からすると余計な機能です。「複数の商品がまとめて買える」機能はおろか、最初は「購入ページ」が1枚あるだけで、「トップページ」も「商品の一覧ページ」もありませんでした。そもそもニュースメディアだったTokyo Otaku Modeのファンが海外ECというサービスを使ってくれるかどうかわからない状況では、「お客さんが海外ECサービスを使ってくれるかどうか」の検証がまず先なのですね。

もし、最初から100点を狙って1年~2年かけて「完成品」を作ったあとに、実は、Tokyo Otaku Modeのファンは海外ECサービスに興味がなかったら……。こうしたリスクを避けられるのが、「リーン・スタートアップ」の効用だと思います。

うまくいかない時は

「リーン・スタートアップ」を進めていき、うまくいかない状況に陥ったときにどうすればよいでしょうか。

「やりなおし」について

・「おためし品」でお客さんの反応を見て、製品を良くして……を繰り返しても、お客さんに「いいね!」と言ってもらえなくなった時

・どうやってもお客さんが離れて行ってしまうような時

→「やりなおし」しましょう「やりなおし」とは

・これ以上どんなに頑張ってもダメ……という時は、さっさと考えを切り替えて新しいやり方を試してみましょう

・この決断が遅いと、会社がダメになることもあります。注意深く、いつするべきか決めましょう

 

「やりなおし」の方法、その一

・「ズームイン」:それまでやってきたことの中で、うまくいっている部分のみに集中します

・「ズームアウト」:それまで作ってきたものは、もっと大きなものの一部だと考えます例:とあるショッピングサイト

・特別な商品だけを売るサイト → うまく売上がのびない…… 色々なものを売るサイトに変える

・「ターゲットをかえる」:製品を売る相手をかえます

・「作っているものを変える」:お客さんが欲しいものを売るようにします。売っているものをお客さんが欲しがらない時に考えましょう

 

「やりなおし」の方法、その二

・「売り方を変える」 たくさん作って安く売るか、少しだけ作ってで高く売るか、あるいは売る場所を変えてみましょう

・「見かたを変える」 自分たちの目的のために、どんなことを実現しなければいけないかを考えて、進み方を変えましょう

 「やりなおし」とは、いわゆる「ピボット」のことです。Tokyo Otaku Modeのことではないですが、僕自身は、個人で色々なWebサービスを作っていたときに、いやというほど「やりなおし」を経験しています。その頃は「リーン・スタートアップ」という考え方はなかったですが、Webサービスのプロトタイプを作って、実際に使ってもらうユーザーからフィードバックをたくさんもらいました。フィードバックをもらいながら、このサービスは求められていないということが分かったり、お金を払うまでには至らないということが分かったこともあります。そういうときは、ためらわず「やりなおし」してきました。「やりなおし」した後に、似たようなサービスがうまくいってしまった例もあるので、そういうときは自分の力不足を感じたりもしますが、結局は自分自身で「やり遂げる」ことができなければ、成功とはいえないので、「やりなおし」することにためらってはいけないのですね。

僕は、「リーン・スタートアップ」の考え方はスタートアップを成功に導くためのものだけではなく、日常の業務でもとても役に立つと考えており、社内向けにこうした資料を作っているのもそのためです。例えば、上司から「A社向けの企画書を作っておいて」と言われたケースを考えてみましょう。もし、指示がこれだけだったら、最初から完成形を作ってはいけません。これだと上司(=お客さん)が求めているものを作ることは至難の業です。小さく始める、最低限のものでフィードバックをもらう、という考え方があれば、まずは詳しくヒアリングするなり、企画書の目次を書いて、上司に確認してもらおうというアイディアが浮かぶでしょう。求めている方向性がバッチリ合ってから、資料の肉付けをしていけばいいのです。最初から資料の「デザイン」や「表組」にこだわって、方向性を見誤っては、それにかけた時間が無駄になってしまいます。

「リーン・スタートアップ」の本質はなにかと考えると、僕は仕事上でたくさんのトライ・アンド・エラーをして良い文化、もっというと積極的に失敗していこうという文化を作ることなんだと思います。失敗は誰もがしたくないものですが、失敗をしないと成功はつかめない、それがスタートアップの世界だと感じます。僕も毎日のように失敗しています。つい先日も、けっこうな額のお金を失う「失敗」をしました。ただ、その失敗により、そのやり方がダメだと検証されたので、今度は別のやり方を試すきっかけになりました。成功に近づくために必要だった失敗でした、と自分自身や周りのメンバーが思えるかどうか。こうした文化が、スピード全開で進むスタートアップの世界では重視されるのだと思います。

最後に、「リーン・スタートアップ」を実践して分かったこと5つをまとめます。

  1. 50点でもお客さんの前に出して、直接フィードバックをもらうことが大事
  2. サービスや機能だけでなく、日常のささいな業務にも応用が効く
  3. 最小限は本当に最小限、他サービスは気にしない
  4. 「やりなおし」はためらわず、強い気持ちで行う
  5. 失敗が成功につながるという考え方を育むことが大切

 

メンバー募集しています

東日本大震災が起こった月、すなわち2011年3月に立ち上げたTokyo Otaku ModeのFacebookページは、1,300万人を超える海外ファンを獲得しています。99.8%が海外の方です。ファンや支援者に支えられて2年半ほどの月日が流れました。あの震災は一時的に日本を絶望の淵に落としましたが、僕らは僕らでしかできないことをやろうと、インターネットと日本の最強のコンテンツである、アニメ/漫画/ゲームを武器に、世界に明るい日本の未来を示していけたらという想いでここまで続けてきています。つい先日起こったフィリピンの大震災でも、僭越ながら励ましのメッセージを投稿したところ、フィリピンの方だけでなく、世界中の本当に大勢の方から温かいコメントが届き、あらためてTokyo Otaku Modeのなすべき使命のようなものを感じたところです。ファンの方や企業からの期待は感じつつも、まだやりたいことの数%も実現していない、というのが本当のところです。Tokyo Otaku Modeはまだまだこれからのサービスであり、随時メンバーを募集しています。もし僕やTokyo Otaku Modeに興味があったら、一度お話ししませんか?お気軽に h_ataka[a]tokyootakumode.com までプロフィールを送ってください。

6月2日(日)第43回パパパパ開発合宿スペシャル、ただいま参加者募集中!

Tokyo Otaku Modeの安宅です。2010年に2人からはじめたこの開発合宿の取り組みですが、継続は力なりで、次第に参加メンバーが増えてきて嬉しい限りです。今回は青山一丁目駅と乃木坂の近くで、100名近く収容できるサイバーエージェントさんのスタートアップベースキャンプをお借りできたので、思い切って大募集をかけてみたいと思います。仲間内だけにお声がけしている段階で、すでに40名近く集まっており、過去最大に盛り上がりそうな予感!

 

今回も、えふしんさんfladdicitさんほか、注目のエンジニア・デザイナーの方が大勢参加予定です。参加メンバーはイベント詳細ページでご覧ください。夜の飲み会も、Webサービス/アプリの開発や運営にまつわる貴重な情報交換ができる場ですのでぜひお気軽に参加ください。

 

開発合宿の様子は以前のブログ記事をご覧ください。

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6月2日(日)パパパパ開発合宿スペシャル

【先着50〜100名】限定!

■ゲスト

注目のサービスを運営しているエンジニア、デザイナー3名ほどを予定!

 

■概要

日時:6/2(日)13時~19時 ※12時50分集合 + 夜の飲み会!

場所:スタートアップベースキャンプ

青山一丁目駅から徒歩5分/乃木坂駅から徒歩5分

募集人数:50〜100名

参加費:1,000円〜(予定)

持ち物:ノートパソコン、名刺(電源、Wi-Fiあります)

幹事:安宅基、イセオサム(予定)

 

■開発合宿について

・エンジニア以外でもWebサービス運営者(あるいはこれから目指す人)も参加可です

・各自課題をお持ちいただき、個別に課題に取り組めればと思います

・メンバー同士でコラボ制作するなどは大歓迎です

・食事や休憩時間などの時間に開発合宿参加メンバー同士で交流しましょう

・飲み会だけの参加はNGです

 

参加希望者はFacebookのイベント↓から参加ボタンをクリックしてください。

6月2日(土)第43回パパパパ開発合宿スペシャルに参加する(参加ボタンをクリックしてください)

※飲み会の会場確保の都合で5月30日(木)いっぱいで一旦締め切ります

 

 

 

これからのスタートアップに大事なこと

 

最近は昔にくらべてWebサービスやアプリ開発が簡単になってきたということもあり、本格的なエンジニアでない人でも、アイディアとヤル気さえあれば、個人や少人数でもWebサービスやアプリを生み出すことができるようになってきました。学生でも起業して会社を立ちあげたり、社会人でも仕事が終わった平日の夜や休日に自分のアイディアを形にしようと精力的に活動している人も増えています。僕もブログを書くようになってから、そうした人たちから連絡が来たりして、相談に乗ったり、一緒に何かを作ったりと面白い取り組みをしてきています。(そんなひとつのプロジェクトがTokyo Otaku Modeだったりします。)

 

誰でもWebサービスやアプリが作れるのが当たり前になってきたということは、資本力や技術力で大きな差は生まれづらいことを意味しています。例えば、サーバーの負荷分散の仕組みも、AWSのようなサービスを使えば、それほど大変ではなくなっています。技術面では、ページ表示や読み込みなどのレスポンスの高速化だったり、いかに早くシステム実装できるか、という点でスキルの差がでるかもしれませんが、今後、差別化ポイントはどんどん少なくなっていくと思います。一方で、デザインやUI/UXは、自由度が高く、センスによるばらつきが大きいところなので、差別化ができていたポイントだったと思います。

 

例えば、TokyoOtakuModeでは、クリエイターさんたちのページデザインを、海外向けのポートフォリオサイトとして使えるように、こんな形のページにしています。

 

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ただ、最近はデザインでも全体のクオリティが上がってきており、セオリーやフォーマットが決まっているので、大きな差別化ポイントになりづらくなっている気がします。そんな状況の中、次の差別化ポイントはなにか、ということを常々考えています。

 

僕はそのひとつの答えが、「人力によるサポート」だと思っています。

 

例えば、Tokyo Otaku Modeのメニューのひとつに「Gallery」という画像投稿サービスがあります。このメニューには画像検索をする際に便利なタグ機能があります。イラストであれば、「#Illustration」、コスプレであれば「#Cosplay」と、画像にキーワードを設定するアレです。実は、このタグの生成と設定は、すべて僕らの手で行なっていたりします。タグ生成や設定はユーザーが行えるようにもできますが、わざわざ手間暇をかけて、自分たちでやっている理由は、どんなタグを作って、どの画像にどんなタグをつけるか、というクオリティコントロールがしやすくなるからです。ユーザーさんにすべて任せると、タグのキーワードにゆらぎが生じたり、間違って関係ない画像にタグを付けてしまう、といったことが確実に起こります。そうなると、検索結果ページのクオリティが落ちて、使えない機能になってしまうかもしれません。

同じ理由で、Tokyo Otaku Modeのトップページに掲載される画像は、僕らが1枚1枚画像を選別して、一定の間隔で手作業で公開していっています。Webサービスやアプリのトップページは、雑誌で言えば「表紙」に当たる部分で、ここのイメージがサービス全体の印象を決めるくらい大事です。ユーザー投稿型のサイトで、トップページに意図しないユーザーさんの投稿画像が出てしまうことはよくありますが、どんなテキストや画像が投稿されるか制限できない場合、サイトに訪れるユーザーさんに悪い印象を与えてしまうことになります。Tokyo Otaku Modeでは、こうした意図しない投稿画像が上がらないように、手間を惜しまないようにしています。

また、Tokyo Otaku Modeではクリエイターの海外進出をテーマに、さまざまなサポートを行なっています。上記のポートフォリオページもその一環ですが、プロフィールや作品タイトル、説明文の翻訳も無償サポートしていたりします。

 

もうひとつの差別化ポイントは、ユーザーさんとの「エンゲージ」だと思います。

 

単なるサイトの運営者と訪問者の関係を超える、強い関係を生み出すこと、これが今後のWebサービスやアプリにもっとも大事なことになると思います。なんでもシステムで解決しようという発想だと、どうしてもユーザーさんとの直接のやり取りを最小化して、費用対効果を最大化したり、効率化をはかる方向に機能や仕組みを作りがちです。しかし、同じようなWebサービスやアプリがたくさんあったり、今は存在しなくてもすぐに競合が現れてくるという前提にたってみると、そうした考えはこれから通用しなくなってくるのではないかと思います。

 

人間は感情で動くので、似たようなサービスがあった時に、どちらを選択するかは、そのサービスが「好き」だったり、どちらとの関係が深いかで決まります。エンゲージが強ければ、複数のサービスがあったときに、そのサービスを選ぶ理由に繋がります。

 

Webサービスやアプリは、普通に運営していると、顔の見えないコミュニケーションになりがちですが、いったん顔が見える関係になると、単なるユーザーさんと運営者の関係を超えた非常に強い繋がりになります。Tokyo Otaku Modeでも、リアルイベントを開いたり、ユーザーと直のコミュニケーションを取って、こうした関係をひとつずつ築いています。それ単体の費用対効果だけで見てしまうと、おそらく真っ赤かだと思いますが、こうした手間暇を惜しまないことが、ユーザーさんとの信頼関係に繋がっていきます。直接ユーザーさんと繋がることで、サービスの使い勝手や新しい機能についてフィードバックも素早く得られます。そうした対話を繰り返している中で、解決すべき問題も見えてきて、スタートアップが進むべき方向性を示してくれることもあります。

 

 

 

メンバー募集しています

実は2年前の昨日3月24日は、Tokyo Otaku ModeのFacebookページが立ち上がった日です。2年前の3月といえば、東日本大震災が起こった3.11がまっさきに思い出されます。Tokyo Otaku Modeというサービス名称は2月3日に決まっていたので、ロゴのデザインを作ったり、サービスの内容を詰めたり、Facebookページを立ち上げる準備の最中に、あの地震が起こったのでした。

 

あの地震で僕の身の回りでもいろいろなことが変わって、人生観も大きく変わりました。この時代に生まれて、自分はなにをするのか。そんな自問自答をしながら日々過ごしています。今後の日本を考えると、少子高齢化の問題や、これまで世界に通用していた製造業が後退するなど、あまり明るい未来を描けないことのほうが多いですが、それでも日本には世界に誇れる凄い文化がたくさんあります。僕が携わっているTokyoOtakuModeは、日本のアニメ/漫画/ゲームなどのオタク文化を世界に発信するメディアです(詳しくは日経の記事をご覧ください)。2013年3月現在、Tokyo Otaku ModeはFacebookページに1,100万人のファンを抱えたメディアに成長しました。PC向けのTokyo Otaku Mode.comをリースしたり、スマートフォン向けのオタクカメラは世界各国で1位を取り、250万ダウンロードを達成していますが、まだまだこれからのサービスで、メンバーを募集しています。もし僕やTokyo Otaku Modeに興味があったら、一度お話ししませんか?お気軽に h_ataka[a]tokyootakumode.com までプロフィールを送ってください。