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「Zoom」などビジネスで使えるツール解説YouTuber

Zoom超進化、ビデオ会議を超える新サービスZapps/OnZoom+連携アプリ10選

withコロナ時代、リモートワークの代名詞となったビデオ会議ソフトのZoomですが、時代の後押しもあり時価総額が15兆円を超え、すでに1日3億回ものミーティングが行われているグローバル・サービスへと一気に成長してきました。

そんなZoomが近頃発表した2つの新サービスは、ビデオ会議のインフラをガッチリ抑えようとする非常に野心的な戦略になっていて、GAFA的なグローバル・プラットフォームを狙いに来ていることが明白になってきました。

利用者はもとより、連携するサードパーティアプリも画期的なサービスも多く、インターネットに関わるビジネスパーソンや企業なら、知っておいたほうがいい内容となっているので、私なりの見解も交えながらブログにまとめてみようと思います。


目次:
新サービス「OnZoom」と「Zapps」とは
連携アプリ10選
 - 60秒の心の休憩「Thrive Reset」
 - サプライズに最適「Cameo」
 - AIと人手で文字起こし「Rev」
 - 仮想ホワイトボード「Miro」
 - 一流講師によるオンライン講座「Live2Coursera」
 - リアルタイムフィードバック「Dot Collector」
 - エクササイズリモートコーチ「Exer Studio」
 - 営業担当育成支援「Gong!」
 - ゲームベース学習「Kahoot!」
 - 自分そっくりなアバターに変身「LoomieLive」

 

 

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■ 新サービス「OnZoom」と「Zapps」とは

2つの新サービスは「OnZoom」と「Zapps」と呼ばれています。まずは、「OnZoom」について解説します。さきにこのベータ版のサイトを見ていただくのが一番理解しやすいと思います。

OnZoom: A marketplace for immersive experiences 

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ギターなどの楽器、瞑想、ストレッチ/エクササイズ、料理などのレッスン動画が並んでいて、イメージ画像でなんとなくどんなサービスかは把握できると思います。ページの中に入っていくと、こんな感じでレッスンごとの視聴料金が表示されています。

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勘の良いかたなら、ピンときたかもしれません。そうです、OnZoomは、こうしたリモートによる「◯◯教室」「◯◯講座」などのレッスンを有料で販売できる場所なんです。もちろん一般の方が動画配信することで、収益をあげられるようになっています。オンラインセミナーやイベントなどでも活用できるようです。

いまはベータ版かつ、ジャンルもレッスン中心で、英語でしか展開されておらず、会員登録や配信者の登録もアメリカに限定されているようですが、今後、だんだんとジャンルや言語や地域は広がっていくと思われます。

3密になりがちなレッスンも、コロナの影響で、リモートで配信することを余儀なくされています。ただ、いざリモートでやってみたら、意外と移動時間もかからず好評だったというようなケースもあり、今後もコロナが流行している季節は、リアルとリモートをうまく行き来しながら運営されていく教室も増えるかもしれません。

しかもオンラインレッスンになれば、地方にいたとしても、お気に入りの先生で距離の壁がなくなりますし、いちどに開ける人数も、もしかしたらリアルなら10人が限界のところが100人、1,000人単位と、場所という制約がない分無限の広がりを見せられるかもしれません。

この「OnZoom」では、1回限りの単発配信として販売することも、サブスクに近い概念で”シリーズ”といわれる複数回課金で定期的な配信を行うこともできるようです。おそらく月額課金に対応することも間違いないでしょう。こうなってくると、オンラインレッスンだけでなく、オンラインイベントを行いたいアーティストや、YouTuberで活躍する動画クリエイターがYouTube以外でも収益化ができる道が広がってくることにも繋がります。有名人が毎週1回顔出しでファンと交流する、オンラインサロンやファンクラブ的な使い方もできるようなるでしょう。

このあとに紹介するZoomの新サービス「Zapps」にも繋がりますが、YouTubeとZoomが決定的に違うのは、Zoomはビデオ会議というインタラクティブな双方向コミュニケーションをベースとした動画配信の仕組みになっていることです。YouTubeは、テレビに近く、配信者に対して視聴者が受動的に情報を受け取る受け身の関係です。

ZoomとYouTubeは同じ動画のプラットフォームですが、スタート地点も違えば、目指すゴールも違う関係なのです。コミュニケーションの手段や濃さでいうと、Zoomの場合、動画内で画面共有をしたり、チャットしたり、ホワイトボードをつかったり、ブレイクアウトルームで部屋を小分けにしたり、「グッド👍」などスタンプを送れたりと、より配信者と視聴者の距離が近くなれるZoomは、独自のポジションを築く可能性が出てきています。

「OnZoom」は、まだ日本では配信者登録はできないようなのですが、配信者登録時には有料プロ版以上のプランの契約が必要で、一定質の高い配信者が集まってくると思われます。英語版がうまくいけば日本語対応も近いうちに行われるのではないでしょうか。

 

続いて、先日Zoom社から発表された「Zapps(apps in Zoom)」についてです。

Zoomの「Z」と「Apps」を組み合わせた、Zoom対応アプリという意味だそうなのですが、Zoom上でアプリを直接連携するための仕組みになります。利用者はデスクトップ上で複数のアプリを行き来する必要がなくなり、Zoom上だけで完結する連携機能になります。

Zoomはビデオ会議ソフトとしてとても優秀で、ビデオ会議を行うときに便利な機能も充実しています。例えば、ホワイトボードやチャットや投票機能など、Zoom自体が提供しているのですが、実際には、専門としているアプリに比べると機能が貧弱だったり、使い勝手が悪かったりしますよね。

Zoom社は「餅は餅屋」と考えたのでしょう、Zoom以外の外部でイケているサービスと連携をより強化して、Zoom上でイケているアプリ(=Zapps)としてZoomから離れることなく使えるようにするように方針を決めたのだと思います。

すでに30を超える有力アプリとの連携が発表されている「Zapps」は、2020年10月末現在、まだ利用はできないのですが、年内には使えるようになると予告されています。ほとんどが英語のアプリになりますが、日本人でも直感的に使えそうなアプリも多いので、普段からZoomを仕事やプライベートでたくさん使っている方に役立つことうけあいです。

 

■ 連携アプリ10選

連携が予定されているアプリを見ていると、まだ日本ではほとんど知られていない新しいアプリもいくつかあり、Zappsによってより加速していく可能性が高いと感じました。その中でも、これは日本でもあったらいいのにというZappsも多数あり、厳選して10個をピックアップして紹介します。起業のネタとしても見てみても面白いと思います。 

Zoom連携アプリ10選、その1は、 60秒の心の休憩「Thrive Reset」です。

リモートワークになって、仕事でもプライベートでもビデオ会議ばかりしていると、移動時間がない分、立て続けにミーティングを入れることができて、リアル会議と違って心をリセットするタイミングがなかったりして、逆に忙しくなった、精神的に余裕がなくなった、という「Zoom疲れ」も起こっている人もいるようです。

そんなときにこのスライブ・リセットはヒーリング音楽や映像とともに60秒間の休憩をうながしてくれる、「癒やし」系アプリなんです。こちらの動画をご覧ください。


Thrive Reset Zapp Demo

癒やしの映像と音楽で、心のリセットができますよね。Zappsが使えるようになったら、私もまっさきに入れてみたいアプリのひとつで、ズーム上で起動して、60秒間の休憩をすることで、頭をスッキリさせて次の切り替えがしやすくなると思います。

Zoom連携アプリ10選、その2はサプライズプレゼントサービス「Cameo」です。

Zoom飲みの延長で、直接リアルでは会わずにに、友だちの誕生日会や結婚式をZoomで行う、といったこともwithコロナ時代には増えてきていると思います。そんなお祝い事に、気の利いたプレゼントのひとつとして発明だなと思うのが、この「Cameo」です。

憧れの芸能人やアーティストからあなたのためだけに撮影したメッセージが送られてくる、そんな夢のような話が現実になったアプリが「Cameo」なんです。こちらの動画をご覧ください。


Cameo Zapp Concepts

いかがですか?これをサプライズで仕掛けたら、印象深いお祝いになること間違いなさそうですよね。いまは英語圏のみにサービス展開しているようですが、ぜひ日本でも欲しいサービスの一つです。

 

Zoom連携アプリ10選、その3は議事録いらず文字起こしアプリ「Rev」です。

ビデオ会議のメリットのひとつに、デジタル上での話なので、AIによってテキストに書き起こしがかんたんにできてしまうことです。この動画をご覧ください。


Introducing Captions & Transcripts Zapp by Rev

AIによって自動的に文字起こししてくれます。精度が気になる場合は、AIの文字起こししたテキストのブラッシュアップを人の手によって行うサービスなのです。日本語もばっちり対応していますので、例えば重要な会議で議事録がわりにすべての発言を文字起こしして、出席できなかった人たちに回覧したり、内容のつまったリモートのパネルディスカッションなどでも活用すると、そのままテキストの記事やコラムにできるなど、さまざまな活用方法があると思います。

 

Zoom連携アプリ10選、その4は仮想ホワイトボード「Miro」です。

Zoom備え付けのホワイトボード機能は、あってありがたい機能ではあるのですが、率直にいってしまうと、専門の仮想ホワイトボードのアプリに比べて機能が貧弱だったのです。そこで登場するのが「Miro」です。こちらの動画をご覧ください。


Miro Zapp for Zoom

さすがに専門的に仮想ホワイトボードを作っている会社だけあって、やりたいことがなんでもできそうな充実ぶりですよね。しばらくは英語のメニューになりそうですが、ホワイトボード自体は言語は関係なく直感的に使えるはずです。

こんな便利なアプリをZappsならZoomからスムーズにつかえてしまうので、ビデオ会議でホワイトボードを使いこなしている人は、ぜひ使ってみてください。



Zoom連携アプリ10選、その5は一流講師によるオンライン講座「Live2Coursera」です。

Courseraをひとことでいえば、オンライン上の大学というイメージです。ビジネスにつながる専門的な講座を一流の講師が教えてくれるというものです。スタンフォード大学、イェール大学など世界的に有名な大学が講座を提供していて6,000万人以上がすでに学習しているという、まさに社会に役立つ講座が充実しています。1つの授業はおよそ10分程度で視聴でき、1講座は約4~6週間で修了します。

Zappsになることで、Zoomから直接こうした講座を講師と生徒がリアルタイムにコミュニケーションしながら受けることができるということです。こちらの動画をご覧ください。


Live2Coursera Coming Soon as a Zoom App

講座の内容は無数にあり、英語、フランス語、中国語といった言語学習、データサイエンス、コンピューターサイエンス、サイバーセキュリティなどのIT分野、事業戦略、マーケティング、ファイナンスといったビジネス分野など、実戦で役立ちそうな講座になっています。

地域や時間に縛られずに誰でも世界トップレベルの授業を受けられるなんて、率直にすごい時代になったなと思います。

 

Zoom連携アプリ10選、その6はリアルタイムフィードバック「Dot Collector」です。

Zoomでなにかの発表を行ったときに、コンテストのような感じで、審査員のフィードバックを行ったりするときにこのDot Collectorを使うと、リアルタイムに、どんな点が良くてどんな点が悪かったのか、Zoom参加者がリアルタイムにフィードバックしあえるというアプリです。こちらの動画をご覧ください。


Dot Collector to be made available for use on Zoom

いかがですか?例えば、大事なプレゼンテーションを行うときに、社内のメンバーに練習で、「聞き取りやすさ」や「感情表現」がよかった、悪かったなど、項目を設定して、評価してもらったり、オンラインセミナーなどで、参加者が発表をおこなって、それに対して、グッド・バッドなどレビューを行うようなときに重宝すると思います。



Zoom連携アプリ10選、その7はエクササイズ・リモートコーチ「Exer Studio」です。

withコロナで家にいる時間が増えて、リモートワークで出勤することも減ってしまうと、運動不足にもなります。そこでいまホットなのが、オンラインエクササイズです。Zoom越しに同じ時間帯にグループでリモートコーチとトレーニングすることで、継続するモチベーションをあげてくれるサービスがZapps化されるということです。こちらの動画をご覧ください。


Exer Studio - Workout summaries, leaderboards and real time effort tracking for remote workouts.

エクササイズやトレーニングってモチベーションを維持して継続することが難しいのですよね。だから、ジムに通ってグループみんなで高めあっていくと継続して効果が出やすくなるわけですが、これを自宅にいながらにして行えるということですね。動画のシーンであったように、各人のパフォーマンスを数値で確認できるので、切磋琢磨しながらエクササイズができるアプリをZoomと密に連携できるようになるということです。



Zoom連携アプリ10選、その8は営業担当育成支援「GONG!」です。

withコロナ時代の営業は、飛び込みではなく、Zoomでリモート越しに営業するときことも増えてきています。営業のやり方が変わってきている中、「GONG!」は、営業時の会話を分析して営業担当者の育成ができるんです。こちらの動画を見ていただければ、イメージがつかめると思います。


Gong Zapp - Zoom App for Gong

リモート営業を促進させるという新しいマーケットで、日本でも起業のネタにもなりそうな革新的なアプリだと思います。



Zoom連携アプリ10選、その9はゲームベースの学習プラットフォーム「Kahoot!」です。

こちらはアンケート機能を進化させたクイズ形式でオンライン学習の理解度をはかったり、アンケートを取れたりするアプリです。こちらの動画をご覧ください。


Kahoot! + Zoom: Introducing the Kahoot! Zapp

Zoomについている投票機能はわりと高機能なのですが、操作がわかりづらかったりちょっとつかいづらいところもあるんですよね。Kahoot!を使えば、かんたんにクイズやアンケートが取れるので、例えば、オンラインセミナーが面白かった人の回答やフィードバックをもらいやすくなります。

ちなみに、先に紹介した「OnZoom」を組み合わせると、例えば、クイズ王と戦える有料クイズ大会などもできそうで、こうしたZappsによって、Zoom活用の機会がもっと広がっていくことが予想されます。


Zoom連携アプリ10選、その10は自分そっくりなアバターに変身「
LoomieLive」です。

こちらはもう動画を見ていただければ一発でなにができるか理解できると思います。


LoomieLive Zapp for Zoom

背景も雰囲気にあわせてくれますし、表情も伝わるので、半分顔出ししていて表情を伝えられるというのは便利そうですね。個人的な事情でいうと、私はコンタクトレンズをつかっていて、普段はメガネで生活しているんですね。お化粧をするわけではないのですが、打ち合わせや外にいくときの顔はちょっと作る必要があって、ちょっとしたミーティングのときにコンタクトレンズをいれるのってちょっと億劫なんです。

そういうときに顔出しをしないのもちょっと気まずいなら、自分そっくりなアバターに変身「LoomieLive」は最適ではないでしょうか。

 

・・・

 

日本人だとあまり見慣れないサービスが多かったかもしれませんが、まずは英語圏から始まっていくので、その動きを見ながら、日本でもたくさんのアプリが連携されていくことでしょう。今後に期待したいと思います。

こちらの記事がみなさまのお役に立てましたら幸いです。2020年元旦から、YouTubeで解説動画『パジちゃんねる』もはじめてみたので、よろしければご覧ください。ではまた。