パパパパ

解説系YouTuberが思いついたことを書きます

Webサービスを作る人におすすめの実用サービス10

僕はこれまで個人やスタートアップを通じて30近くのWebサービスを作ってきて、失敗したり、ちょこっとうまくいったりを繰り返してきました。最近では、Facebookページで600万人のファンを抱えるTokyoOtakuModeというメディアの立ち上げ&運営を行ったり、自分の会社でスマートフォンアプリを開発したり、個人でスカイツリー観光のファンサイトを運営したりしています。 Webサービスを作る個人開発者やスタートアップは資金が潤沢にあるわけではないので、無料や低価格で提供されている様々なツールを駆使して、コストを削減していく必要があります。そこで今回はDropboxやGoogleカレンダーなどの定番サービスは除いて、僕個人が愛用しているおすすめの実用サービスを紹介してみようと思います。

 

 

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1. Googleハングアウト / 音声通話&ビデオチャット

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これまで無料音声通話といえばSkype一択だったのですが、Googleハングアウトの登場で流れが変わりました。初回にプラグインをインストールする必要はあるものの、ウェブだけで使えてしまうのも楽でいいですね。Gmailとの連携もナイス。しかも、Skypeだとプレミアム会員でないと複数人でビデオチャットできないのですが、Googleハングアウトであれば複数人でも無料でビデオチャットが行えます。Googleなので回線も非常に安定していて、Skypeの調子が悪い時に使っていたら、いつの間にかこちらがメインになってしまったくらいです。IT業界の人でもまだ活用されていない人が多いので、ぜひ使って欲しいです。

 

2. My Fax Free / FAX

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最初に知ったときは「なんでウェブ上でFAXできるの?」と驚いた記憶があるのですが、メールの添付ファイルを経由してFAXします。手続き上、何かと必要になるFAXをウェブで行えるサービスです。30日間フリー。同様のサービスで、eFaxもオススメです。個人的に2つのサービスともお世話になっています。

 

3. Googleフォーム / アンケートフォーム 

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Googleのスプレッドシートを有効活用したウェブ上のアンケートフォームです。スプレッドシート自体はウェブ上のエクセルとして活用する人は多いと思いますが、ウェブ上のアンケートフォームとしても活用できることはあまり知られていないようです。アンケートを作成するWebサービスは山ほどありますが、Googleフォームが素晴らしいのは、アンケートを取ると同時にスプレッドシートに結果がどんどん書き込まれていく点です。通常、ウェブ上でアンケートを取ったら、最終的にエクセル形式でまとめることになるのが常ですが、それを最初から行ってくれるのでパーフェクトです。また、記入があった時にメールを飛ばす通知ルールを設定すれば、アンケートに応募があったときにメールでお知らせが来るようにもできるので、デザインの自由度が少ないことに目をつむれば、いろいろな目的に使えるツールです。

 

サンプルで作ったアンケートはこちら

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結果がこのようにGoogle スプレッドシートに掲載されます

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4. SEO Check / 検索順位確認

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指定したWebサービスの検索順位を毎日チェックしてくれる便利サービスです。Google検索はパーソナライズ化されていることもあり、検索順位を調べたいWebサービスと関連性が強くなってくると、本当の順位が何位なのかが調べづらくなります。こうした外部サービスに任せて定点観測できると楽で良いですね。キーワードは3つまで無料。僕はブックマークバーに入れて毎日チェックしています。

 

5. Tunnel Bear / VPNサービス

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日本国内からのアクセスを遮断している海外サービスがあったときに、内容を確認してみたいことってままあると思います。そんなときに活躍するのがこちら。USとUKに対応しています。転送量に上限があって月間500MBまでは無料です。

 

6. Freelancer / アウトソーシング 

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最初にこのサイトを知った時に衝撃を受けました。ロゴデザインやサイト制作をはじめとして、翻訳やスマートフォンアプリの開発など、世界中のフリーランサーが集まり、およそ考えられるあらゆるアウトソーシングが可能です。やり取りはすべて英語です。個人的には会社のホームページとロゴ制作をコンペ方式でお願いしてみたのですが、ホームページで10作品ほど、ロゴで100点を超えるパターンを数万円で作ってもらえました。利用してみて分かったのは、本当のグローバル化とはこういうことか、という実感です。利用者には非常に便利であると同時に、クリエイターやフリーランサーにとっては世界中の人たちとの戦いになり、本当に大変な時代になってきたのだな、という感想を持ちました。

 

7. Optimizely / A/Bテスト

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A/Bテストの解析をかんたんに行える海外のサービスです。例えば、会員登録ページでボタンの色を何色にしたらコンバージョンが上がるのか、というような複数のパターンを試すときに利用すると、それぞれの結果をグラフィカルに表示してくれます。

 

8. MailChimp / メール配信

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メール配信ならMailChimpで決まり。日本ではあまりメジャーではないかもしれませんが、シリコンバレーのスタートアップでは多く使われています。APIも充実していて、メール配信でやりたいことは、全てできるんじゃないでしょうか。2012年8月現在、ユーザー2,000人/月間12,000通送信まで無料で利用可能な点が嬉しいです。

 

9. App Annie

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登録しておくと、リリースしたアプリのダウンロード数をグラフィカルにレポートしてくれるサービス。iPhoneアプリ、iPadアプリ、GooglePlayに対応しています。スマートフォンアプリ制作者にはおなじみかもしれません。国別、期間別の売上ランキングが掲載されているので、「最近どんなアプリが流行っているのかな」といったマーケティングデータを調べるときにも非常に役に立ちます。

日本のアプリランキングTOP5

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10. Spotify / 音楽配信サービス

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最後は音楽配信サービスです。Spotifyはいちいちローカルに音楽ファイルを保管しておかなくても、ストリーミング配信で好きな曲を好きなときに聞くことができます。日本国内だと地域制限でまだ使えないようですが、こういう時に使えるツールがあったような気がするのですが・・・思い出せません!エンジニアやデザイナーの中には音楽配信サービスは「レッドブル」と並ぶドーピングツールとして手放せない、なんて人もいそうですね。

 

以上です。まだまだ使えるツールはあるのですが、目的に応じてサービスが細かくなってしまうので、また機会があれば紹介してみたいと思います。

 

   

修行したい学生さん募集中

このブログを読んで僕らと一緒に働くことで修行したい学生の方がいたら、hajimeataka[a]gmail.com までプロフィールをお送りください。英語やプログラミングスキルがある方を優先しますが、なにより”やる気”がある方を最優先します。

シリコンバレーで学んだ海外Webサイトの美しいHTMLメール15事例

Webサービスの運営をしていると、「いかにユーザーを集めるか」と同時に「いかにリピーターになってもらうか」という課題にぶつかります。リピーターになってもらうための一つの施策として考えられるのが、登録ユーザーに定期的にメールマガジンやお知らせメールを届けるメールマガジン。以前であれば、テキストメールを工夫して”文字で魅せて”いましたが、最近ではHTMLメールで非常に綺麗にデザインされたメールが届くことが多くなっています。そこで今回は、以前に紹介したシリコンバレーで教えてもらった美しいWebサービスを中心に、各サービスがどのようなHTMLメールを作って、配信しているかを紹介したいと思います。

人の心を動かすような美しいデザインのメールが届いたら、それだけでサービスを好きになったり、見る目が変わったりします。そんな素敵なメールを集めてみました。

 

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1. zozi

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http://www.zozi.com/

 

2. Pose

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http://pose.com/

 

3. Behance

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http://www.behance.net/

 

4. Chill

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http://chill.com/

 

5. Viggle

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http://www.viggle.com/

 

6. Memolane

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http://memolane.com/

 

7. ooVoo

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http://www.oovoo.com/

 

8. AnyPerk

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http://anyperk.com/

 

9. Spotify

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http://www.spotify.com/

 

10. Skillshare

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http://www.skillshare.com/

 

11. Eventbrite

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http://www.eventbrite.com/

 

12. Fancy

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http://www.thefancy.com/

 

13. SlideShare

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http://www.slideshare.net/

 

14. DrawSomething

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http://omgpop.com/drawsomething/

 

15. Zerply

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http://zerply.com/

 

 

以上、いかがだったでしょうか。じっくり眺めていると、 ヘッダー、メインカラム、フッターには暗黙のルールがあり、形式美にもとづいてデザインされていることが分かると思います。個人的にデザイン性と内容のシンプルさからChillに一目惚れしてしまいました。みなさんはどのメールがビビッと来たでしょうか?

 

 

デザイナーさん急募

僕らが進めているプロダクトのデザインを手伝ってくれるデザイナーさんを募集しています。上で紹介した美しいデザインに負けず劣らずのデザインを実現したい情熱あふれるデザイナーさんお待ちしています。興味がある方は、プロフィールとポートフォリオと一緒に hajimeataka[a]gmail.com まで応募ください!

シリコンバレーで学んだWebサービスを成功に導く10の原則

 

シリコンバレーに来て80日が経ちました。僕がシリコンバレーに来た理由の一つは、世界中で使われるようなWebサービスがどうやって成功を収めたのか、ということを見聞したかったからです。滞在中に現地で活躍している人たちとコンタクトを取って、100名以上の方から様々な答えやヒントをもらってきました(元Pinterestデザイナーで現Gumroadのサヒル、「AJAX」という言葉を作ったGmailデザイナー、GoogleAdwordsのプロジェクトマネージャーなど)。今回のエントリーは、僕が約3カ月の滞在期間中にシリコンバレーで聞いた話を元に、タイトルにある「シリコンバレーで学んだWebサービスを成功に導く10の原則」を余すとこなく書き切りたいと思います。

 

気合を入れて書いた分、ものすごく長文になってしまったので、時間があるときに読まれることをオススメします。 

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Webサービスの成功は、多くのユーザーを集めることだとすると、世界的に成功したWebサービスがどのようなプロモーションをしてユーザーを集めていたか、というのはとても気になります。最初に、Webサービスのプロモーションについて、僕なりに腑に落ちる理解があったので、それを記していこうと思います。

そもそもプロモーションとはなんでしょうか。プロモーションで一番わかりやすい例は、「テレビCM」だと思います。企業はテレビCMで新製品のイメージや素晴らしさを消費者に伝えて販売します。ユーザーは新製品が発売されたことを認知して、気に入れば購入します。プロモーションとはユーザーに製品を伝えるための”宣伝”であり、製品そのものではないのですね。テレビCMがいくら素晴らしくて、かつ大量に放映されたとしても、製品がしょぼければ、一時的にブームを作るだけでユーザーは離れていってしまいます。この原則はWebサービスにもそのまま当てはまります。世界的に成功したWebサービスでも、この原則にしたがって、素晴らしいプロダクトがあってこそ、はじめて効果的なプロモーションを打って出られるのだと思います。

 

スタートアップのプロダクトを「バケツ」、ユーザーを「水」に例えると、プロモーション(宣伝)とプロダクト(製品)を概念的に理解しやすいと思います(基本コンセプトは「リーンスタートアップ」参照)。Webサービスに人を集め成長させていくことを、バケツに水を溜めていくイメージで想像してください。通常であれば、水は自然と溜まっていきますが、スタートアップが作ったバケツは、さまざまな課題があり、まだまだ未完成の状態。いってみれば、”穴が空いているバケツ”が多いのです。穴が空いたバケツに、プロモーションを仕掛けて大量の水を流しこんでも、水は溜まってはいかないのです。トラフィックを集めるためのプロモーションにはたいていお金が掛かるので、かけたコストが無駄になってしまいます。プロモーションは”バケツに水が溜まる状態”になってから行うべきものなのですね。

 

では、バケツに水を溜める方法とはなんでしょうか。これはWebサービスごとに違いますし、根本的な設計、機能など、サービスの深い部分に関わりますが、どんなWebサービスにも共通していえるのは、「優れたユーザー体験」だと思います。

 

バケツにちゃんと水が溜まっていく状態、つまりユーザーがそのWebサービスを気に入って、何度もアクセスしてくれる状態になるのは、そのサイトでしか体験できない”何か”が必要です。SNSでは友だちと交流ができるし、オークションではモノの売買ができるし、ECではお目当ての商品が変えます。ハウツーサイトやQ&Aサイトでは疑問が解決するし、掲示板やイラストサイトや動画サイトは投稿するのも見るのも楽しいから人が集まります。ブログやニュースメディアも投稿される内容が面白かったり、仕事に役に立ったりするから、ユーザーにとって欠かせないものになります。

 

成功しているWebサービスは他にはない優れたユーザー体験があるから、ユーザーとの特別なエンゲージが生まれ、多くのアクセスが集まります。では、優れたユーザー体験とは何なのか。ここから、僕がシリコンバレーで学んだ10の原則を書いていきたいと思います。

 

 

1. コンテンツの質

コンテンツの質は最重要のファクターです。ここでいう”質”とは、単に綺麗であったり、美しくあることだけではありません。腹を抱えて笑えるもの、ビックリするもの、泣けるものなど様々で、ターゲットとしているユーザーの心に刺さるもの、大きく感情を揺さぶるかどうかが、質が良いか悪いかを決める価値基準になります。人の感情を揺さぶるものは総じてコンテンツの質が高いと言えます。人の感情を動かすものこそ、優れたユーザー体験の源です。

 

なぜ、コンテンツが重要かというと、投稿されるコンテンツが、”バケツ”そのものだからです。ユーザーがコンテンツを作り出すCGM(コンシューマ・ジェネレート・コンテンツ)にしても、ブログやニュースサイトなどのメディアにしても、投稿内容がそのサイトの核となるものです。もし、コンテンツがユーザーの心に刺さらないものであれば、バケツがないのと同じです。仮にプロモーションが成功して、人がたくさんきても、水を溜めるものが存在しないので、ユーザーはどこかにいってしまいます。

 

FacebookやTwitterなどがインフラ化した今では、友だちにコンテンツを共有することがボタンひとつで気軽に行えるようになりました。”質”の高いコンテンツであれば、インターネットを介して、一夜にして世界中に広まることも日常茶飯事で起こります。コンテンツ自体でバイラルを引き起こせたら、こうしたソーシャルメディアを通じて、多くのユーザーがアクセスしてきて、次のコンテンツにも期待してくれるようになり、アクティブユーザーに変わる可能性があります。

 

Youtubeのケースを考えてみましょう。Youtubeにとってコンテンツとはユーザーから投稿される”動画”です。しかし、Youtubeといえども、動画がなければ、動画を再生できる箱(プラットフォーム)があるだけで、中身は空っぽの状態。Youtubeが素晴らしいシステムや機能を持っていたとしても、ユーザーの心を掴まない動画しかなかったら、ユーザーがYoutubeに再び訪れることはないでしょう。ユーザーはYoutubeだからというよりもコンテンツである動画そのものを見に来るのです。

 

Youtubeが世界的規模で成功を収めているのは、感動的で泣ける動画や衝撃的な映像が収められた動画など、世界中から高品質の動画がどんどんアップロードされる仕組みを作り上げたからです。いまでは、ひとつの動画で数百万回再生されるものも珍しくありません。

 

Youtubeが成功を収めた要因のひとつに、外部のブログやサイトなどに、かんたんに動画プレイヤーを設置できるYoutubeのエンベッド機能があると思います。いまでは、ほかの動画サイトに当たり前のようにありますが、Youtubeはいちはやくこの機能を実装して、誰でも簡単に使えるようにしたことで、閲覧される回数が増え、それに魅力を感じた投稿者が増え、結果的にハイクオリティのコンテンツが集まるようになりました。いかに良質のコンテンツを集めるかという視点で眺めてみると、こうしたコンテンツを集めるための仕掛け、機能が優れていることも大事で、コンテンツの質を保つための機能や施策もセットで考える必要があります。

 

 

2. デザイン性

優れたユーザー体験にはデザイン性が欠かせません。一般人にとって「見た目」はもっとも重要な価値を持つものです。そのサービスがどんなに便利でも、デザインがイケてないサービスはユーザーには受け入れられません。

 

ひとくちにデザインといっても、ユーザーの属性ごとに、イケている、イケていないの価値基準は変わってきます。低年齢層向けのサービスであれば、わかりやすく楽しげなデザイン、女性向けであれば、女性が好む色やフォントを使うなどは基本的なことで、もっとユーザーの属性を絞ると、ボタンひとつを配置するにしてもまったく違ったものになるはずです。もし、ユーザーがコンテンツを共有したいと思ったときに、「こんなダサいサイトを紹介していると恥ずかしい」と思ってしまうとしたら、それはそのサイトのデザインがユーザーに合ってないということです。逆に「私はこんなクールなサイトを知っているんだよ」と、ユーザー自身が誇れるような高いデザイン性を持つサービスであれば、共有される率が高まり、バイラルが起きやすくなるでしょう。

 

操作方法でユーザーを迷わせないこともデザインの一部です。シリコンバレーに来てよく聞くのは、「そのページでユーザーに何をさせたいのか?」という質問。先のYoutubeでいえば、ユーザーにまず動画を再生させたいのか、Likeボタンを押させたいのか、あるいは友だちに共有して欲しいのかによって、動画やボタンの位置が変わってきます。

 

デザインとはまさにバケツの”カタチ”を作り出すものと考えられます。カタチがいびつだと、水の入れ方もスムーズにいかないし、穴をふさぐ難易度も上がってしまいます。

 

 

 

3. ページ表示が高速であること

ページ表示の早さは、見落としがちであるけれど、優れたユーザー体験を生み出す重要なファクターです。人は、普段使いするものであればあるほど、高速に動作するほうを直感的に選択します。

 

コンテンツの質も高く、素晴らしい機能やデザイン性を持っていても、ページ表示が遅かったり、たびたびアクセスが遮断されるようなWebサービスは、ユーザーを集めることができません。例えてみれば、水が入ってくる"バケツ"にフタをされてしまったようなものです。水を入れるには、十分にバケツのフタを開けておく必要があります。

 

プロダクトが一通り完成して、ユーザーが集まってくると、たいていどのWebサービスでも、このページ表示が遅くなる問題に直面します。これを解決するのはエンジニアの技術とサーバーコスト(お金)です。ページ表示が遅くてユーザーにイライラさせてしまうと、それ以外の素晴らしい長所を台無しにしてしまうし、二度とサービスを使ってくれなくなる可能性すらあります。ページ表示の理想は1秒以内、遅くとも2秒以内で表示されるように最大の努力をするべきと思います。

 

機能を追加すると、ページ表示が遅くなるのは、Webサービスの運営でよく起こり得ることです。機能を追加したおかげで一時的にユーザー数が増えたり、アクティブ率が増えたとしても、もしページ表示が遅くなってしまえば、そうした効果はプラスマイナスゼロになってしまったり、さもすればマイナス効果の可能性すらあります。ページの表示速度を犠牲にしてまで、新しい機能を追加をするのは本末転倒です。

 

Webサービスではありませんが、高速ブラウザで一気にシェアを伸ばしてきたGoogleChromeでは、開発時の決め事として、前のバージョンより起動時間やブラウジングが遅くなる機能追加ができない仕組みにしています。Amazonでページ表示が0.1秒早くなると売上が1%上がる話は有名です。

 

ページが重くなる原因として、ユーザーが一気にサイトに押しかけてきて、サーバーが耐えられないということも、ままあります。もしユーザーが一気に集まりそうであれば、サーバーの台数も想定の10倍以上に増やしておいたり、アクセスが一気に集まりすぎないように、地域限定で公開していくとか、時間帯をあえて人が集まらない時間に公開するとか、あるいはあえて新規会員登録をできなくするなど、プロモーション側で調整すると良いでしょう。

 

 

4. 適度な更新頻度を保つ

どんなに素晴らしいコンテンツが揃っていても、いつまでも古いコンテンツしか提供されないなら、優れたユーザー体験はいつかは損なわれてしまいます。

 

ユーザーを頻繁にサービスに誘導するためには、適度な更新頻度を保って、新しいコンテンツを更新していくことが大事です。”消費者”という言葉の通り、ユーザーはコンテンツを消費していきます。どんな面白い動画でも、何度も見ていたら飽きてしまうのと同じで、コンテンツは常に消費されるという事実は変えようがありません。お笑い芸人のどんなに面白い一発ギャグも、一定の期間で使い古されて飽きられていくサイクルをイメージすると、”コンテンツは消費される”ということがより鮮明になると思います。

 

コンテンツが消費されると、ユーザーは次の新しいコンテンツを求めます。Webサービスでも、ユーザーが常にフレッシュなコンテンツに触れられるように仕掛けをしたり、見せ方を工夫することが大事です。コンテンツがきちんと提供されることがユーザーが認識すれば、サイトの常連になってくれて、頻繁にサイトに訪れてくれるようになります。

 

ユーザーにベストな更新頻度でコンテンツを提供しているサービスとして、僕が真っ先に思い浮かぶのはYahoo!ニュース(Yahoo!のトップページ)です。絶妙なタイミングでニュースが更新されていく、トップページのあの部分だけを見るためだけに、頻繁にサイトに訪れる仕組みになっているのは、見事というほかありません。コンテンツの質を保ちつつ、最適なタイミングで更新されるようなサービスは、ユーザーにある種の中毒性をもたらして、Webサービス成功のひとつの要因となります。

 

 

5. ユーザー間のコミュニケーションを促進する

ユーザーは友だちや共通の趣味を持つ人たちとサイト上で交流することで、その人だけの特別なユーザー体験を味わうことができます。昨今のソーシャルブームはすべてユーザー間のコミュニケーション要素を取り入れたサービス作りが根幹にあります。

 

サイト上での友だちとの交流のしかたはいくつかパターンがあります。友だちからあなた宛に届く一つのメッセージは、何気ない機能ですが、実は特別なユーザー体験をもたらします。そのメッセージはあなただけに宛てられたものだからです。親しい人、尊敬する人からメッセージが届けば、メッセージを確認して返信するアクションはとても自然です。このアクションをサイト上で行なってもらうようにすれば、ユーザーがサイトに訪れる機会が頻繁に増えます。一気にユーザー数を伸ばした「LINE」は、まさにそんなコミュニケーションを促進するツールとして、ユーザーとのエンゲージを高めています。

 

ユーザー同士のコミュニケーションといえば、やはりFacebookがお手本になると思います。友だち同士で繋がるフレンド機能、自分のステータスを友だちに伝えるフィード機能、メッセージ機能やチャット機能、複数人のユーザー同士で交流するグループ機能など、およそユーザー間で行われるコミュニケーションをすべて網羅しています。特に秀逸なのは、フィードとLikeの関係。ユーザーが投稿するモチベーションを保つには、他ユーザーからのリアクションやフィードバックが不可欠ですが、コメントに対してのフィードバックをボタンひとつで返せる仕組み(LINEのスタンプにも共通する)は、より気軽なコミュニケーションを生み出しています。しかもLikeという良い意味の感情表現で評価されることで、ユーザー同士が親密になり、それが行われる舞台=Facebookへのエンゲージが高まる仕組みを、見事に実現しているのです。

 

ユーザーも人間なので、自己顕示欲や自己満足を満たすためのランキングは、一部のユーザーにとって効果的に機能します。人に見せるために動画を作ったら、たくさんの人に動画を見てもらいたいですし、みんなが作った動画の中で評価され、ランキングで上位をとったら、投稿したユーザーの満足度が高まり次の投稿やサイトを訪れるモチベーションになります。

 

 

6. 必須機能を確立する

インドネシアでは、Facebookが爆発的に成長し、実に人口の95%以上がFacebookを利用しているといわれています。これにはからくりがあって、インドネシアでは日本でいうDocomoやAUなどの携帯キャリアが、ユーザー同士のメール/メッセージ機能をFacebookメッセージで代用するプランを推奨する特殊な環境下にあります。友だちとメッセージのやり取りをするには、Facebookアカウントの登録が必要なのです。インドネシアの国民にとって、Facebookはまさになくてはならない機能を提供してくれていることになります。携帯キャリアからすれば、インフラをFacebookに”タダ乗り”でき、大幅なコスト削減になるので、こうした提携が成り立つのですね。

 

そのサービスにしかない価値をユーザーにもたらすことで、唯一無二のユーザー体験を提供できるようになります。

 

あらゆるニーズに応えるように、星の数ほどWebサービスが生まれている状況なので、インフラになるような必須の機能はなかなか見いだせないかもしれません。ただ、新しく勃興したジャンル、ニッチジャンルであれば、これからもずっと可能性があるはずです。かつて、僕が趣味で運営していた、とあるオンラインゲームのサービスは、ゲーム内のアイテムの相場価格の平均価格が一覧で見られる機能がありました。ゲーム内では平均価格はおろか一覧で見られる機能がなかったため、ゲームを遊んでいる人にとって必須の機能でした。こうしたサービスは欠かせないインフラサービスとして機能します。

 

 

7. アクティブユーザーが多いこと

人が集まるところには、もっと人が集まるという法則があります。はじめたばかりのWebサービスにとっては、そもそもユーザーがいないので、鶏と卵の関係になるのですが、ディープなユーザーを獲得できれば、彼らが周りの友だちや知り合いを巻き込んで、新しいユーザーをどんどん連れてきてくれる可能性があります。

 

特にユーザーがコンテンツを作り出すCGMは、ユーザーの数が最大の武器になります。みんながYoutubeに動画をアップロードするのは、閑散としているサービスより、もうすでに人が集まっているYoutubeで動画をアップロードしたほうが、多くの人に見られるからです。デザインが優れていたり、使いやすだけでなく、ユーザーが集まっていれば、それだけでそのサービスの価値が高まり、コンテンツが集まりやすくなります。リアルに置き換えると、駅前の路上ライブのようなものです。大勢の人に見てもらいたい、デビューを目指しているパフォーマーにとって、人通りがたくさんある駅前は、ライブパフォーマンスを行うに最良の場所です。自分のパフォーマンスをたくさんの人に見てもらえる、もしかしたらデビューもできるかもしれない、という期待感でパフォーマーが集まります。人通りがある駅前を無料で使えるのに、わざわざ人通りのない道端でパフォーマンスをする人はいないのです。

 

サイトに影響力がでてくると、リアルな社会、学校や会社などで共通の話題になるため、「みんなが見ているから見る」というユーザーも一定数います。テレビで放映されるサッカー日本代表やAKB48の総選挙は、それ自体が秀逸なコンテンツであると同時に、みんなに共通の話題をもたらしてくれます。

 

ソーシャルゲームも「友だちがやってるから遊ぶ」をうまく具現化して、友だちといっしょに遊ぶことをゲーム内のメリットにして、友だち同士の連帯感をもたせ、ユーザー同士のエンゲージを高めることで、うまくゲームへ誘導しています。

 

 

8. ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションはユーザーの活動によってポイントが貯まったり、バッヂを獲得できたりするゲーム要素のことです。”バケツ”を彩る飾り付けのようなもので、楽しさを演出したり、一部のユーザーに中毒性をもたらすので、ユーザーのモチベーションを高めるのにとても有効です。ほとんどのサイトで取り入れているランキングや評価システムもその一種になるでしょう。ランキングがあればユーザー同士が競争し、サイトが活性化するし、ユーザーが他ユーザーから評価されたら、ポジティブな体験をもたらし、そのサービスをまた使ってみようと思わせてくれます。

 

ただ、ゲーミフィケーションに重きを置き過ぎると、プロダクトの本質を見失う可能性は否定できません。プロダクトが良いからユーザーが滞留しているのか、ゲーム目的でユーザーが滞留しているのかが、分からなってしまうからです。プロダクト自体でユーザーを惹きつけているのであれば、必ずしもゲーミフィケーションはなくても構わないのです。例えば、Googleで検索するたびにユーザーランクが上がっていって、アバターを着替えられたら楽しいかもしれないけど、ほんとうに必要な機能かと聞かれたら「?」です。かといって、Youtubeのランキング機能がもし無くなったら、一部の投稿者のモチベーションは下がってしまいますし、閲覧するユーザーも、どの動画が人気なのかが分からなくなってしまいます。そのサービスごとにどこまでゲーミフィケーションを取り入れるかのバランスが大事なのだと思います。

 

 

9. 技術・知識・情報を身につける

Webサービスやスタートアップにまつわるこの世界を、大胆にも”ユーザー集めのゲーム”と考えると、僕らはゲームのルールの中でユーザーの奪い合いをしていることになります。しかもこのゲームは、ころころルールが変わり、日に日に新しい知識や情報が求められるので、すべてに対応するのはほぼ不可能。自分たちに必要な技術や知識を選んで身につけたり、日々の情報収集が欠かせません。

 

先日のエントリーでも紹介したショーン・パーカーの最新プロダクト「Airtime」で、僕がまだ知らなかった”新しいルール”を発見しました。それは外部サイトでFacebookログインでチャット機能を使えてしまうというルールです。以前は確か使えなかったはずなのにと思いFacebookの開発者向けの公式サイトに飛んでみると、しっかり掲載されていました。これを活用すると、非常に効果的にバイラルを起こすキャンペーンを打つことが可能で、僕が知るかぎりまだ世間的には浸透していない情報だと思います。これはあくまでの一例ですが、Webサービスの世界はこうしたことが日常茶飯事で起こります。

 

こうした貴重な情報はネットよりもリアルのコミュニケーションを通じて情報が伝達しやすいので、真に役立つ「技術・知識・情報」を入手するなら、ネットを飛び出して、リアルな人との付き合いを通じて信頼関係を築き上げて、情報を手に入れる必要があります。これらはいわば”正しいバケツ”の作り方を習うようなものです。

 

Webサービスの運営でよくありがちなのは、とにかく機能をたくさんつけていけば、ユーザーが使ってくれるようになると思い込むことです。しかし、僕の経験上では、機能よりもコンテンツの質を上げていったほうが効果的な場合が多いのです。機能を追加するときには、直感に頼らず、ユーザーの動きやアクセス解析の数字を見ながら、仮説をひとつひとつ検証して、ノウハウを積み上げていく地道な作業が欠かせません。新しく機能を追加すると、仕事をした気になってしまいますが、それが効果があったのかの検証をしてみないと本当に成功に近づいているのかどうか分かりません。もし効果がなかったとしたら、その機能をつけた意味はないということになります。その機能が不要であるということが判明することは、それはそれでひとつのノウハウなので、意味のあることです。しかし、そもそも検証が行われていない場合は、成功に向かっているかどうかかわからない状態で進んでいるので見なおすべきでしょう。

 

 

10. 情熱を持ち続けること

Webサービスに限った話ではないですが、何かを成し遂げるには、みんなが目を丸くするようなひたむきな情熱で突き進むことで、いろんな困難を突破できるのだと、最近つくづく感じます。Webサービスは作って終わりではなくて、作ってからが真のスタートです。運営していくと、それは毎日のように問題やトラブルが発生して、誰しもが途中で投げ出したくなるときもやってきます。しかし、そこでめげない情熱がパワーになります。運営者も人間ですが、感情の浮き沈みをコントロールする情熱を絶やさないことも大事だと思います。そうした情熱はユーザーにも伝わるし、周りを巻き込む力になったり、突然、協力者が現れたりするものです。情熱には運も引き寄せる力があります。

 

情熱があれば、毎日の定期タスクでも、新しい試みをしたり、いつもより頑張ってみようかなという気になります。ほんのささいなことだけど、自分の努力によってユーザー体験がよりいいものになるなら頑張ってみよう、そんな気持ちにさせてくれます。ユーザーへの対応も、目標の数値も、メールをひとつ書くようなちょっとした作業も、すべて前向きに考えられます。そうしたひとつひとつの積み重ねが、のちのち大きな成果をもたらすのです。「本来はこうしたほうがいい」と頭ではわかっていても体が動かない、という場面にも直面します。そこでブレーキするのではなく、逆にアクセルを踏み込む力を湧きだしてくれるのが情熱です。

 

シリコンバレーでは数多くの人との出会いがありましたが、その中でも尊敬してやまない人が一人います。彼はGoogleでGoogleAdwordsプロジェクトを率いていた人で、会うたびにとめどない情熱で熱く語りかけてくれます。彼のプロダクトに対する情熱的な姿勢を見ていると、世界規模で使われるサービスを作り上げるにはこれほどまでの情熱が必要なのかと圧倒されました。最後は精神論になってしまいましたが、魂を込めてプロダクトをつくり上げることが、成功へ向かうための確かな道筋なのだと思うのです。

 

 

 

デザイナーさん&修行したい学生さん募集中

ちょうどいま、シリコンバレーでいくつかのWebサービスやアプリケーションを制作中です。もしこのブログを見て興味があるデザイナーの方や修行したい学生さんがいたら、お気軽に hajimeataka[a]gmail.com までメールください。英語やプログラミングスキルがある方を優先しますが、なにより”情熱”がある方を最優先します。

 

おまけ:

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(元Pinterestデザイナーで現GumroadのCEOサヒルと)

 

第二弾:シリコンバレーで聞いたデザインが美しいWebサービス/アプリ15選

このブログは、僕がこれまでWebサービスをいくつか作ってきて、失敗したり成功したり色々体験していることをまとめています。

 

前回の「シリコンバレーで聞いたデザインが美しいWebサービス/アプリ15選」の第二弾ということで、こちらで聞いた美しいWebサービスやアプリを紹介してみたいと思います。

 

Airtime

https://www.airtime.com/

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先ごろローンチされたばかりの新しいプロダクト。Napsterの共同創業者ショーン・パーカーとショーン・ファニングが再びコンビを組んで作られたビデオチャットサービスです。トップページの未来的なイラストも目を引きますが、ログイン後のチャット画面は、一瞬ブラウザであることを忘れさせるほどの見栄えがします。

 

Pose

http://pose.com/

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ファッション関連サービスなので、当然デザインもハイクオリティ。アプリに入って行くと、素敵なWelcomeページでお出迎え。第一印象がVery Goodですね。リストページの更新のされかたも一工夫あり、よく考えられています。

 

visual.ly

http://visual.ly/

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ビビッドな色使いがポイントになっていて、見るだけで楽しげな印象を与えています。

 
 

The Verge

http://www.theverge.com/

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テック系ニュースメディアでここまで凝ったデザインのサイトは初めてじゃないでしょうか。 

 

Fab

http://fab.com/

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ひとつひとつのパーツが洗練されていて、COOLな印象を与えてます。

 

 

Ownza

http://www.ownza.com/

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Pinterest風のデザインで、写真の上に文字を載せることで、より写真を引き立てています。

 

 

pinslist

http://www.pinslist.com/

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Pinterest風で、金額のラベルがついたバージョン。ECでも見栄えのする商品が多い場合は、こうした見せ方が有効かもしれません。

 

 

via.me

http://via.me/

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こちらもPinterest風。iPhoneアプリもスマートなデザインで参考になります。

 

 

Udemy

http://www.udemy.com/

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新しさはないですが、迷わない/迷わせないシンプルなUI/UXのお手本のようなサイト。サービス内容も興味深いです。

 

 

HowAboutWe

http://www.howaboutwe.com/

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サービスの登録画面でサービスの中身を同時に見せています。突き詰めるとこういう形になるのかも。

 

 

Zerply

http://zerply.com/

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一見Twitterライクですが、色々とUI/UXに工夫があります。「contacts」画面はWebではあまり見たことがない新しいUIにトライしています。

 

 

colourlovers

http://www.colourlovers.com/

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コンテンツは非常に豊富にあるのに、スッキリと見せています。「tool」メニューは必見です。

 

 

Picyou

http://picyou.com/

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まったくもってInstagramなのですが、こうしたサービスはユーザーがアップする写真こそデザインの核であり、コンテンツなのですね。写真フィルターも本家とは違ったテイストを出せるのも◯。

 

 

Banjo

http://ban.jo/

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日本でいうとEyelandのようなサービス。地図にプロットされる瞬間の水面のゆらぎライクな見せ方など、こだわりを感じさせます。

 

 

修行したい学生さん募集中

会社名のメーヴェはドイツ語でカモメのこと。僕らは渡り鳥のように世界のどこにいても仕事が行えるスタイルを目指しています。いまいくつかの企画が進行中で、これから海外の人たちと一緒にWebサービスやアプリケーションを作っていこうと思っています。もし僕らと一緒に働くことで修行したい学生の方がいたら、hajimeataka[a]gmail.com までプロフィールをお送りください。英語やプログラミングスキルがある方を優先しますが、なにより”やる気”がある方を最優先します。

シリコンバレー滞在60日で分かった20のこと

このブログは、僕がこれまでWebサービスをいくつか作ってきて、失敗したり成功したり色々体験していることをまとめています。

シリコンバレーに来てあっというまに60日が経ってしまいました。今回は、以前書いた「シリコンバレー滞在30日で分かった15のこと」の続きを書いてみたいと思います。

 

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1. 飲み会の回数が激減した

日本にいたときは365日のうち300日以上は飲み会続きだった僕ですが、こちらに来てから日本的な"飲み会"に誘われたのは60日間いて数回だけ。おかげさまで、二日酔いで次の日を半日潰すようなこともなくなりました。体の調子もすこぶる良く、お腹まわりもスッキリして、とても健康な生活を送っている気がします。

「みんなお酒は飲まないの?」と言われるとそうではなく、金曜日の夕方はバーやレストランのオープンテラスで、大ジョッキの3倍くらいあるデカジョッキでビールをがぶ飲みしている人たちがたくさんいます。

休日にはホームパーティやBBQは頻繁に行われてます。若い人たちの間では、"ビアポン"なる一気飲みゲームが異常に盛り上がったりします。日本の山手線ゲームの海外版と言えば伝わるでしょうか。いわゆるノミニケーションで仕事を進めていくような文化ではない、というところが日本とは大きく違うところです。その代わりにランチミーティングは大事な商談の時間にあてている人が多いようです。平日の夜は家族の時間を最優先にしている点は見習うべきことが多いと思いました。

 

2. ウォシュレットがない世界

地味にキツイのがこれ。こちらにきて60日間、ウォシュレットのない生活になんとか耐えている、というのが正直なところです。ウォシュレットは一度体験すると戻れない体になっていまう麻薬みたいなもの。海外旅行に行くといつも思うのですが、誰かウォシュレットの良さを世界中に広めてくれる志の大きな人はいないでしょうか。

ちなみに、諸外国と変わらず、トイレの作りは日本と比べると笑ってしまうほど粗いです。なんとなくシリコンバレーは違うんじゃないかという妄想があったのですが、見事に打ち砕かれました。個室と個室をさえぎる壁に大きな隙間があって、覗こうと思えば普通に覗けてしまうくらい空いていたりします。便座が左右どちらかにズレていたり、水を流す取っ手が壊れてたりすることは日常茶飯事。男性用の壁備え付けのものが、異常なくらい高い位置にあったり(日本人の身長だとキツイ)、水の跳ね返りが激しい作りになってたり。高級レストランでも例外ではなく、「そんなのを気にするのはジャパニーズだけ。細けーことはいいんだよ」という声が聞こえてきそうです。車椅子の障害者が入れるようにするために、スペースが非常に広い作りになっているのと比べると、とてもギャップを感じます。

あと、豆知識としてマックやスタバのトイレにはキーロックが掛かっている場合があります。店員に暗証番号を聞かないと入れない場合があり、僕のように堤防の崩壊寸前まで行く九死に一生体験をすることもあるので、十分ご注意を。

 

3. ワイン好きにはたまらないナパ・バレー

シリコンバレーから北に車で3時間ほどの位置にあるナパ・バレーは、ワインの名産地として非常に有名です。のどかな田園風景をひたすら走ると見えてくる大農園。オーパス・ワンやモンダビなど有名ワインが格安で試飲でき、人気店は予約が必要なほど。ほどよい距離にあるので、週末のお出かけスポットとして、訪れる人はとても多いです。冒頭の写真はオーパス・ワンのワイナリーを正面から撮ったものです。

 

4. 生活に欠かせない大型店舗たち

日本にも進出して久しいCostco、IKEAといった超大型店舗がシリコンバレー周辺に点在していています。あまりに広く、天井も高いので、普通の2倍はあるであろう買い物カートにちょっとしか商品をいれていないと逆に恥ずかしくて、大量に買い込んだり、絶対に冷蔵庫に入りきらないサイズの大きなピザを買ってしまったり、「でかいことは素晴らしい」という開放感とともに、ザ・アメリカンな買い物体験ができます。

日本のコンビニにあたるのが、24時間営業のスーパー「Safeway」。主要な町ならどこにでも店舗があります。日本で広いと思うスーパーの2倍はある大きさで、基本、ここに行けばなんでも揃います。個人的には、もうSafewayなしでは生活ができないというくらい便利です。それでいて、ビール1本100円しなかったり、ミネラルウォーターが36本で300円くらいだったり、なんだか色々と金銭感覚がくずれてしまいます。Safewayカードを作ると20%前後オフになるので、普段こういうカードは作ってもほとんど活用しない僕ですが、さすがにカードを作って超活用しています。個人的にはスーパーなのに無料Wifiが飛んでいるところが素敵だと思ったりします。

ちなみに、その他の大型店舗でいうと、日用品は日本の西友的なTarget、ドラッグストアはマツキヨの巨大版のCVSがチェーン店として強いです。

 

5. 日本とはまったく違う不動産事情

僕が滞在しているマウンテンビューは、Googleやマイクロソフト、NASAも近くにあり、気候も安定していて、治安も良いので、総じて家賃相場が高くなっています。庶民的なアパートでもプール付きが普通で、家賃は2ベッドルーム(日本で言う2LDKに2つバスがついているイメージ)で2500ドル(約20万円)です。緑が多い郊外なのに、東京23区と比べても遜色ない金額です。日本人からすると、まだ円高なので多少マシですが、お金がない学生や働き始めの若い人たちはシェアハウスにするのが一般的です。

しかし、家をひとつ借りるのも一筋縄ではいきません。米国籍でない人が短期で借りようとすると、過去6ヶ月分の収入証明を提出させられたり(しかも海外の銀行口座で日本の銀行口座はNGなど)、家賃を全額キャッシュで前払するといっても断られたり、不動産屋との"契約"にはタフな交渉を求められます。

 

6. マックよりIN-N-OUT BURGERの人気がスゴイ

こちらに来て初めて知ったのですが、無添加で新鮮な野菜にジューシーなお肉がウリのハンバーガーショップ、「IN-N-OUT BURGER」がとても人気があり美味しいです。数回足を運んでいるのですが、何より驚くのは、ハンバーガーショップに夜22時でも行列ができてしまうこちらの食生活。ハンバーガーはまだ良いとして、ポテトは夜食べるととてもモタれそうですが、学生から家族連れまで常に賑わってます。黄色と赤い看板は一瞬マクドナルドを連想させますが、日本では存在感のあるマクドナルドやバーガーキングは、そこまでの勢いを感じないのと、なぜか店舗自体もあまり見かけないです。

 

7. 日本とは違う生活文化

数ドルほどのちょっとした買い物でもクレジットカードで支払うのが当たり前の文化なので、僕のように日本でいつも現金で支払うことに慣れている人は、最初、戸惑うことが多いかもしれません。最近ではクレジットカードで支払うことに慣れてきて、ほとんど現金を持っていなくても生活できることは良いと思うようになりました。ただ、なぜかガソリンスタンドだけは日本のクレジットカードではほぼ払えないのと、すべてセルフスタンドなので、毎回お店の人にお願いして、お金をチャージすることになります。深夜でお店の人がいない場合は、チャージができないので、ガソリンの残り残量は十分ケアが必要です。

 

8. 消費税とチップとアルバイト

消費税は現在8.25%(けっこう変動する)で、飲食店ではチップも15%前後を支払います。チップについてはなるほどな、と思うことがありました。現地で人気のラーメン屋でアルバイトをしている方に聞いたら、時給は700円以下と日本と比べても低い水準ですが、給料にチップが加わるので、ランチタイムに1日出勤するとチップだけで4000円〜5000円前後になるそうで、トータルでは悪くない時給になるんだとか。混雑する人気店にはチップが多くなり、いいアルバイトが集まりやすいので、忙しいほど時給があがる仕組みというのは、理にかなっているとおもいます。

 

9. モバイルWifi環境はやっぱり便利

僕が滞在しているマウンテンビューは、Google本社があり無料で使えるGoogle Wifiがそこら中に飛んでいるのと、カフェは基本的に無料でWifi環境が揃っているので、日本のようにモバイル端末を持つ必要はないかな、と思っていました。しかし、Google Wifiはわりと気まぐれで、繋がらないことのほうが多かったりするので、いざというときに不便だと感じるようになりました。

モバイルWifiはいくつか種類があるのですが、(速度は遅いですが)無制限プランだとVargin MobileのMifiがよさそうです。本体価格は約100ドルで、無制限プランで毎月50ドル支払えば使い放題です。とはいえ、購入すればすんなり利用できないところがアメリカぽいところで、まず海外のクレジットカードが必要(スーパーなどでギフト用のクレジットカードを購入すればOK)、説明書に書いている登録の手続きのURLだとアクセスできず、IPを直打ちする必要があったり(普通の人は登録できないんじゃないかと思われる)、最後にアクティベーションをする時に課金サーバーが止まっていてリトライをさせられたり、利用するまでには色々と厄介なトラップがあったりします。

 

10. 病気にはなってはいけない

医療費全般に掛かる費用は、日本の感覚でいると、とんでもなく高くつきます。 例えば、保険なしで歯医者に行くと、数万円〜十数万円掛かってしまいます。僕の場合、シリコンバレーについてまもなくテンションが上がってしまい、なぜか普段食べないハイチューを噛んでいたら、数年ぶりに詰め物が取れてしまうアクシデントがありました。しばらく粘っていたのですが、さすがに放置するわけにもいかず、歯医者に行ったところ、仮のセメントで固めてもらうのに2万円以上かかりました。普通に治療すると10万円前後かかるそうです。※保険に入っていれば日本に戻った時に還付されます

もっと深刻なのは救急車。トラブルに巻き込まれて下手に救急車を呼ばれてしまうと、たった1回で数十万円〜数百万円の費用がかかってしまうので下手すると、わけのわからない借金を背負う可能性すらあります。見るからにお金がなさそうに判断された場合は、病院から放り出されるという話も聞きました。そういったところは日本にはない怖さかもしれません。

こちらの生活が長い人からのアドバイスでは、大きな病気を患ったら、航空チケットを取って日本や別の国で治療したほうがまだいいのと、こちらで暮らすなら、生活に気をつけて、病気にならないように生活するべし、とのことです。

 

11. やっぱり厳しい駐車違反

前回も書きましたが駐車違反については本当に厳しいです。すでに3回ほど切符をきられています。これでも少ないほうだそうですが、日本でも駐車違反で捕まったことがないのに、初めてレッカー移動されるという貴重な体験もしました。いまのところ、「まあ、ちょっとなら大丈夫だろう」的な考えでいるときに確実に違反になっているので、素直に公共の駐車場にとめることを心がけるようになりました。

 

12. A4用紙サイズが存在しない

これも現地に来てから知ったのですが、プリントアウトするときの用紙のサイズでA4、B5などはアメリカでは存在しないです。A4に近いサイズでレターサイズというのがあり、若干、横幅が広いので、日本から持ってきたクリアファイルだと非常に収まりが悪く、真ん中が湾曲してしまいます。なんとなく僕の勝手な常識として、A4、B5は世界標準だと決めつけていたので、初めて知ったときは軽いカルチャーショックを受けました。

 

13. お肌は日本人の圧倒的な勝利

食生活と日差しの影響が多いせいなのか、こちらの方(特に女性)は日本人に比べるとお肌が荒れてしまっている人が多いように思います。日本人はケアもしっかりしているし、若く見えるし、世界中でモテる理由が分かった気がします。実際、こちらで知り合った外国人で日本人の奥さんの人がたくさんいます。

 

14. ここに住んでいる人は何かを持っている

シリコンバレーに来てから、今日まで100人以上の方とお会いしていますが、高度な専門性だったり、(良い意味で)変わった経歴をもっていたり、出身国ですごい実績があったり、とてつもなく若いのにハイクオリティのデザインやシステムが作れたり、頭の回転が良すぎて異常に早口で喋る人がいたり、話すことが好きすぎて8時間近く会話が止まらなかったり、どこにいてもわが道を行くコーディングし続ける人がいたり。アクが強いし、日本だったら浮いてしまうだろうなという人たちが多すぎるのです。一芸に秀でた人たちが集まる"IT業界のメジャーリーグ"という表現がしっくりきます。日本にいる時以上に、なにか武器を手に入れないと、ここでは生き残れないなと実感しています。

 

15. モノづくりできる人が強い

これはシリコンバレーに限らない話ですが、Webサービスやアプリのスタートアップは、とにもかくにも、まずはプロダクトを作れる人が絶対に必要です。特に資金もない初期は、2〜3人の少人数でプロダクトを作りこむとなると、全員が何かしらモノづくりができるチーム編成が望ましいわけです。さらに、エンジニアはプログラミングだけしていればいいというわけでもなく、マーケティングに営業、サイト運営やカスタマーサポート、出資関連、契約関連、人事など、およそ会社経営にまつわるすべてのことを、少人数で切り盛りしていくマルチな活躍が求められています。エンジニアであってもコミュニケーション能力の高さも重要な要素に感じます。

 

16. リーンスタートアップな考え方が浸透している

先ごろ、エリック・リースによる「リーンスタートアップ」の日本語版が出版されたということで、ようやく日本でも浸透しはじめているリーンスタートアップの概念ですが、シリコンバレーではすでに幅広く浸透していて、プロダクトに関するアドバイスは、ほとんどリーンスタートアップに基づく実践的なものが多いと感じます。書籍を読むと分かるのですが、自分たちのプロダクトの場合にリーンスタートアップを当てはめるとしたら、具体的にどうすればいいか、という部分はわりと曖昧にされています。受け取り方によっては色々な解釈ができてしまうので、実際にリーンスタートアップを実践してきて成功を収めているような人からのアドバイスというのは、今後貴重になってくると思います。

 

17. 最先端のデザインが生まれる土壌

シリコンバレー発のサービスと日本国内のサービスで何が一番違うのかと聞かれたら、僕は「デザインとUI/UX」と答えます。こちらに来て、どうしてそこまで差があるのかをずっと考えています。

いくつか要因が思い浮かぶのですが、一番の理由はデザイナー同士のネットワーク、情報共有の差なのだと思います。 世界中で利用されているようなWebサービスやアプリの実績があるデザイナーたちの数百人規模のグループがあり、密に情報共有されているのです。最近聞いた話では、デザインが美しいことで有名な某サービスがまた新たなデザインとUI/UXを制作中で、それが完成すると、また別次元の美しいWebサービスが乱立するのではという話を聞きました。こうした情報が、新バージョンの公開前に情報共有されていて、それをグループ内で見知った別サービスのデザイナーが自サイトに取り入れたりと切磋琢磨できる環境があります。日本にその情報が伝わるのは、新バージョンが出てから。仮に、そこから制作に入ると、どうしても数ヶ月は遅れてしまいます。

グローバルで成功しているデザイナーの絶対的な人数の差も大きい気がします。

 

18. ネットワーキングが想像以上に重要

ネットワーキング(=人脈作り)というとなんだか胡散臭いイメージがあり、日本だとネガティブワードに入りそうな勢いですが、シリコンバレーのスタートアップでは、ネットワーキングの重要性について、当たり前のようにアドバイスされるようです。エンジェルやVC、あるいはメンターやアドバイザーになるような人たちは、誰かの紹介でしか会わない/会えない人が多すぎるので、結果的に人脈がなければ、なにも始まらないという事実がはっきりと存在します。お互いにムダな時間を過ごさないために、とても合理的な仕組みになっていると思います。

ファンディングもそうですが、プロダクトを世の中に広めていくフェーズでは、プロダクトの中身のほかに、どんな投資家やVCが入っているか、あるいはメンターやアドバイザーが誰なのかによって、業界人たちの見る目が変わってくる印象があります。わかりやすいところでは、セレブから出資を受けるケースは、そうした効果を狙っているのだなということが分かってきました。

 

19. メンター/アドバイザーの存在

シリコンバレーでは、スタートアップ周りの仕組みがきっちり整備されていて、ファンディングからエグジットまでの綺麗なエコシステムが完成しています。スタートアップがどのポジションにあっても、メンターやアドバイザーなどの外部の協力者を通じて、そのスタートアップにいま必要な人、モノ、金、が集まる環境が整っています。「これこれこういうことに困っているんだけど」「じゃあ、オレの知り合いで一番詳しい◯◯を紹介する」というような問題解決をスムースに行うためのお膳立てがしっかりと用意されているという印象があります。

 

20. 圧倒的なスピード感と決断力

日本では打ち合わせというと、1時間のアポイントが通常だと思います。打ち合わせが始まっても、本題に入る前に雑談から話をしたりしますが、現地の話を聞くと、15分や30分単位のクイックなミーティングを指定してくる場合も多いそうです。今後の会社の方針に関わるような大きな決断も、「今その場で決めて」というくらいのスピード感で決断を迫られることもあるそうで、「時間」が一番貴重で大事なものであることを改めて実感させられます。

プロダクトの開発の速度も同じようにスピードを求められます。とにかくカタチにすること。カタチにしたらユーザーに直接インタビューして、問題点を洗い出すこと。問題点を改善し、またカタチにすること。こうした一連の流れを高速で繰り返すことで、ハイクオリティのプロダクトを素早く完成させていくのです。

こうして、世界中から熱い志を持ったハイレベルの人たちが集まり、日夜、切磋琢磨していると思うと、僕も心の中に熱いものを感じざるを得ません。このブログを読んで同じ気持ちになった人は、ぜひ一度シリコンバレーに訪れることをオススメします。

 

 

 

修行したい学生さん募集中

会社名のメーヴェはドイツ語でカモメのこと。僕らは渡り鳥のように世界のどこにいても仕事が行えるスタイルを目指しています。いまいくつかの企画が進行中で、これから海外の人たちと一緒にWebサービスやアプリケーションを作っていこうと思っています。もし僕らと一緒に働くことで修行したい学生の方がいたら、hajimeataka[a]gmail.com までプロフィールをお送りください。英語やプログラミングスキルがある方を優先しますが、なにより”やる気”がある方を最優先します。